妊娠40週になっても普段通りの生活! 夫は毎日仕事に行く前に「何かあったらすぐ連絡して」と言って出勤していましたが、そんな焦りはわたしにはまったくありませんでした。陣痛らしきものが来始めたのは、なんとGW中の地域のお祭りの最中でした。
お祭りの最中に陣痛が
おしるしも陣痛も何もなく予定日を2日超えたある日。地域のお祭りで近所の方と「もうそろそろ陣痛とかくるんとちゃう?」と冗談まじりでお話ししていました。わたしは出店でりんご飴を買い、お祭りの見所である神輿が来たときも一緒になって「わっしょい! わっしょい!」と言いながら夫とお祭りを楽しんでいました。
そのとき、少しおなかが痛くなったので夫に伝えました。夫は「陣痛か?」と聞きますが、私が想像していた陣痛はもっと痛いものだったので否定をして少し休憩していました。しかし、お祭りが終わったあともおなかはまだ痛く、義母に「おなかがいたいなら先にお風呂入ってしまい」と言われ、お風呂に入ることに。
やさしい夫は気遣ってくれた
お風呂に入った瞬間、おなかに激痛が走りました! 病院まで40分ほどかかるため、すぐに病院に電話をして向かいました。
病院で診察したところ、子宮口はまだ2〜3cmだったので、和室の待合室で待機することになりました。しかし、痛みがどんどん強くなり、夫に腰を押してもらいましたが、あまり効きません。やさしい夫はたくさん気遣ってくれますが、陣痛でそんな余裕のない私の言動はひどいもので、夫に衝撃を与えたようです。
分娩台で産むはずが和室で出産
陣痛がつらく何度も助産師さんを呼び、痛みに耐えました。そしてとうとう子宮口が6cmまで開き分娩台に移動しようとしたのですが、いきみが耐えられなくなってしまいました。
分娩台への移動は難しいと判断され、そのまま和室で産むことになりました。和室での出産は、夫の股を枕にし、夫の手を両手で握っていきみました!
赤ちゃんの頭が少し出てきたときに、助産師さんが「頭が出てきたわ。ちょっと触ってみる?」と!! とてもびっくりしましたが、私は「触りたい」と叫びました。そしてそのまま一気に出産しました。初産にして分娩時間4時間!! 私は出産後すぐにビデオカメラを持ち、へその緒を切っている夫にカメラを向けました。今思うと、赤ちゃんを産んだあとによく冷静にカメラを向けられたなと驚きです。
お祭りの最中に陣痛がきたり、和室で出産したり……本当に驚くことばかりの出産でした。しかし、夫から「ありがとう!おつかれさま!」と言われ、本当に幸せな時間だなと実感することができました。
著者:山本みなみ
食べること、寝ること大好きな生後3カ月の子どものママ。現在、育児休暇中のため、子どもの成長を近くで見ることができ、日々喜びを感じている。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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