出会って1カ月でモヤッとしたお誘い…
Aさんと知り合って1カ月が過ぎたころ「今度のお休みに、他のお友だちも誘って一緒に遊ぼう」と連絡がきました。「いいですね! 近くのショッピングモールか公園で遊びますか?」と返信をすると、「あなたのお家に遊びに行ってもいい?」とまさかの返答が。
Aさん家族だけでなく、他のママ友も誘ってわが家へ遊びに来たいとのことでした。子ども同士が仲が良く、お誘い自体はうれしかったのですが、あまりに唐突な提案に、「どうしていきなりわが家なんだろう」とモヤッとした気持ちに。
「まだ引っ越しの片付けが中途半端で雑然としているから、わが家はちょっと……」とやんわり断ったつもりでしたが、「大丈夫! 気にしないよ」と言われてしまい……。
「どうしても家で遊びたいなら、まずは自分の家に招待するべきでは?」と思いながらも、他に断る理由が見つからず、自宅に招くことにしました。
子どもたちのスカッとしたひと言!
当日、「子どもたちは楽しく遊んでいたし、結果的にはわが家でよかったかな」と自分を納得させていると、帰り際に子どもたちが「今度はAちゃん(Aさんの娘)のお家に遊びに行こうって約束した」と話し始めました。
Aさんが「うちは汚いからダメ」と言うと、すかさず子どもたちが「ダメ! 順番だよ!」とひと言。Aさんは言葉に詰まってしまった様子。その姿を見て、私は少し胸がスッとする思いがしました。
子どもたちが無邪気に放った「順番だよ!」という言葉が、私の中でモヤモヤしていた気持ちを代弁してくれたように感じたのです。
どうして私だけが負担を感じる立場になっていたのか、その理由を改めて考えると、自分が無理をしていたことに気づかされました。いまだにAさんから自宅へのお誘いはありませんし、なぜAさんがわが家で遊びたいと思ったのかはよくわかりませんが、それ以来、ママ友とは程よい距離感で無理のないお付き合いをすることに決めています。
著者:伊藤ゆいこ/30代女性。2018年生まれの女の子のママ。FP2級、証券外務員1種の資格を保有。以前は金融機関に勤務していたが、退職し、現在は在宅でライティング業務をおこなっている。
イラスト:ななぎ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)