頻繁に訪ねてくる息子の友だち
6歳の長男が小学生になって初めて迎えた冬休みのことです。同じマンションで母子ともに仲良しの同級生Aくんが、冬休み初日の朝8時半にピンポンを鳴らして訪ねてきました。息子と約束でもしていたのかと思いその日は快く家に招き入れたのですが、Aくんが帰ったあと息子に確認したところ、特に約束はしてなかったとのこと。
そしてその後、次の日も、また次の日もAくんが訪ねてくるように。今日はゆっくりしようかな、今日は張り切って掃除しよう! などと考えていても、来る日も来る日もAくんが訪ねてくるのです……。あるときは「今日は出かけるから」と断っても、「じゃあ出かけるまでいていい?」とお願いされ、それ以上言い返せなくなります。そのうち鍵があいていると、ピンポンもせず勝手にあがってくるように。長男が外に遊びに出かけたのに、なぜかAくんだけうちに残っていることもありました。
いよいよ我慢の限界になり、Aくんのママと直接会って話し合うことにした私。「毎日Aくんが朝からうちに来るんだけど」と言うと「そうだね~」と悪びれた様子はありません。「Aくんがうちに来ているあいだ、家でなにしているの?」と聞くと、「寝てる」とまさかの返事が。そこで「私も毎日朝早くから来られるのは困るし疲れるから、日にちと時間を決めて遊びに来てもらえない?」と提案すると、「え〜、いいじゃん。だってさ~、毎日うちにAと2人でいても退屈だしうるさいから、行かせてよー」となんとAくんママは謝るどころか、お願いしてくるではありませんか。これには私も驚いたのと同時に腹が立ち、「うちは保育園じゃないよ。私だって休みたいときもあるし予定もあるから、よその子まで面倒見るわけにいかないよ!」とはっきり思いを伝えると、Aくんのママも「あ、そっか~。ごめんごめん」とやっと理解してくれました。それ以降Aくんは毎日朝から訪ねてくることはなくなり、今ではいい距離感を持ってつき合っています。
ご近所なので以前から仲よくしていたのですが、「親しき仲にも礼儀あり」ということの大切さを痛感しました。驚きの出来事でしたが、裏表のない正直なママ友なので、こちらも思っていることをはっきり伝えることでお互いの理解を深めていこうと思った出来事です。
著者:吉田かなえ/40代・主婦。サッカー少年の12歳と野球少年の8歳の兄弟を育てる母。週末は子どもの練習で忙しい日々を送りつつ、ヨガやパートを通じて自身の人生も楽しんでいる。
作画:ひのっしー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年9月)
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