到着した翌日から豪雨予報!
夫は雨男なので、この旅行でも雨が降る日があるかもしれないと思っていたため、現地の天気をまったく調べずにハワイ旅行当日を迎えました。
到着した日は晴天だったのですが、何気なくホテルのテレビをつけてニュースを見てみると……、なんとホノルルに滞在するこれからの4日間、すべて警報級の雨予報ではないですか!!
雨の中、ベビーカーを押して移動することを想像すると先が思いやられましたが、ハワイは雨季でしたし、天気だけは嘆いたところでどうなるものではありません。室内でゆったり過ごすことを楽しもうと、気持ちを切り替えました。
サイレン!?早朝の避難指示
到着翌日、早朝のことです。いきなりホテル内にサイレンが鳴り響き、私と夫は飛び起きました。そのあと焦った声でアナウンスが入りました。もちろん英語なので、起きたばかりの脳みそをフル回転させると、どうやらホテル内で火災が発生したため、今すぐ階段を使って1階のロビーに避難するようにという内容でした。
寝ぼけている息子を抱っこして、3人でホテルの階段を転びそうになりながら19階から必死にかけ降りました。ロビーには多くの宿泊客が集まっていましたが、なんと火災は誤報だったとのこと!
宿泊客全員がエレベーターを使って部屋に戻ろうとするも、エレベーターは大行列です。自分の部屋にたどり着くまでに約1時間かかり、息子も私たちも朝からぐったりでした。
キャリーケースが開かない!犯人は…
豪雨で外には出られない状況が続く中、ホテルの部屋でのんびりしているとき、ふと息子が家族用のキャリーケースを触っているのが気になりました。
わが家のキャリーケースのロックはダイヤル式。案の定、息子がダイヤルをいじったために暗唱番号がリセットされ別の番号に設定されてしまい、開けられなくなっていました。
夫と「00000」から順にダイヤルを回すことも試しましたが、さすがに断念。豪雨の中ホームセンターで工具を購入し、キャリーケースのダイヤル部分を壊して何とかバッグを開けることに成功しましたが……ここまで半日を要しました。
トラブルの中、犯人の息子はアニメを見ながら終始ご機嫌な様子。思わず「ダイヤルを回した犯人は誰でした?」と言ってしまいました。
小さな子どもを抱えた異国でトラブルが続き不安が絶えませんでしたが、食事だけは楽しもうと豪雨の中パンケーキを食べに行ったり、奇跡的に雨が小降りになった隙に急いで海に足をつけてみたり、少しだけ旅行気分を味わうことはできました。今振り返ると、少し笑える思い出深い旅だったと思います。こんなトラブルが続いても、また子連れで海外旅行をしたいなあと思えるので、旅は不思議なものです。
著者:田中さくら/40代女性。2013年、2017年生まれの息子たちのママ。バリスタとしてカフェに勤務。キャンプ、おいしいコーヒーの追求、筋トレが趣味。また、自然の中で外ごはんを食べるのが大好き。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)