夫は、ワイシャツに洗っても取れないほどキツい香水の香りをつけて帰宅し、スマホを肌身離さず持ち歩くようになりました。私が不倫を疑うと逆ギレし、ひどい言葉で私を罵ります……。
夫のスマホに届いた気になるメッセージ
ある夜、めずらしくスマホを置いてお風呂に入った夫。通知音が鳴ったのでチラッとのぞくと、そこには気になるメッセージが……。
「うちの妻と不倫してますよね」
「1度お話できませんか」
誰かはわかりませんでしたが、気になる内容だったので、私は思わず返信してしまいました。
「はい! 喜んで!」
「え?」
相手方が不審に思ったようなので、自分が妻であることを説明。そして、私は夫にメッセージを送ってきた、不倫相手のご主人と手を組むことにしたのです。
関係者の全員に失礼な夫
私たちは、それぞれパートナーの不倫の証拠を集め、彼らを追い詰める材料をそろえた後、いざ決戦の舞台に!
夫は今日、不倫相手の女性が予約した場所で密会する予定です。相手のご主人のお金を使って、高級ホテルのスイートルームで情事にふけるだなんて、夫は一体どんな気持ちなのでしょう。
2人が会っている最中、不倫相手のご主人がうちの夫へ電話。すべてバレていると伝えると、私にだけは言わないでほしいと夫は懇願してきました。不倫相手とは遊びで、私とは別れるつもりはないと言い、逆にご主人を怒らせた夫。人の奥さんで遊んでいたと、堂々と直接ご主人に言ってしまうなんて……。
そんな夫に、ご主人は腹を立てていましたが、怒りをぶつけることはせず、落ち着いたトーンで、自分の妻を引き取ってほしいと伝えました。すると夫は慌て出して、私の存在を理由に拒否したので、ご主人から私の意思を伝えてもらいました。
「大丈夫ですよ、奥さんは離婚するって言っています」
さぁここからは、私の出番。私が電話を代わると、夫は驚いて、取り乱していることがうかがえました。何カ月も嘘をつかれていたことを責めると、悪かったと謝罪。それに対し、謝ってほしかったわけではないと告げると、じゃあ許してくれるのかと……。あきれた私は、あらめて離婚を言い渡しました。
地獄におちろと願った結果
夫は言い訳を並べ立て、離婚したくないと抵抗。不倫相手との関係は、もう終わりにするつもりだったなどと、嘘を重ねます。しかし、出張だと偽って不倫旅行の計画を立てていたことを、私は知っています。夫の言葉は、もう何1つ信用できません。
その後も、夫はグダグダと謝罪と言い訳の言葉を繰り返し、私をさらに傷つけました。体は道を間違ったけれど、心は私一筋。もう二度と裏切らないと、口から出任せのオンパレード……。何を言われても私は、夫のことも不倫相手のことも、絶対に許しません。地獄に突き落とすまで、絶対に逃がさないつもりです。
その後、私は夫の不貞を義実家にも会社にも暴露。きっちり慰謝料もいただきました。不倫相手とも破局したようで、夫は何もかも失い、今まさに人生のどん底を味わっているようで、何よりです。私は身も心もすっきりしたので、新たな幸せを見つけにいこうと思います。
◇ ◇ ◇
誰かに地獄におちろと願われてしまうようなことは、決してしたくないものですね。倫理観なく、社会生活は送れません。わかりきったことではありますが、人生を歩む上で、大切にしなくてはならないことだと、あらためて気付かされます。家族や友人を傷つけないためにも、道を間違えそうになったとき、立ち止まって考え直せる人でありたいですね。
【取材時期:2024年11月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。