混んでいるバスでおじさんがため息。しかし…?
私は腰痛があったので、いつも抱っこひもを使わずベビーカーに1歳の息子を乗せて外出していました。そんなある日、息子を連れて友だちが待つ公園へ出かけることに。車を運転できない私は、通勤ラッシュの時間を避けてバスを利用して出かけました。ベビーカーがあるので、あらかじめバリアフリーのバスを調べて無事に乗車。すると運転士さんが駆け寄ってきて、ベビーカーを乗せるためのスペースを空けてくれました。2人分の座席を倒していただけたので、ベビーカーを入れて私は座席に座ります。合計3人分のスペースを私と息子で使っている状態に。
最初はすいていたバスもだんだんと混み始め、乗客が満員に近くなってきたころです。70代くらいであろう女性から「混んでるんだから、赤ちゃん抱っこしてベビーカーたたんだら?」と言われます。私は「すみません、ベビーカーの荷物置きにもたくさん荷物があってたためなくて……。私は立つので、よければこちらの席を使ってください」と自身が座っていた席を譲りました。すると今度は目の前に立っていた50歳ぐらいの強面のおじさんが、私たちのほうを見ながら「はぁ……」と大きなため息をつくのです。私は不機嫌そうだと感じ、このおじさんにも怒られるのではないかとビクビクしていました。
するとおじさんは目的地に到着し、ずかずかと出口に向かい始めます。そして降りるとき、運転士さんに「こんなに混んでるんだから、降りるときはベビーカー手伝ってあげてね」と言ってくれたのです! てっきり邪魔だと思われていると思っていた私は、おじさんのまさかの発言にびっくり。私たちが目的地に到着すると運転士さんはほかの乗客に通り道をあけるように言ってくれ、ベビーカーを降ろす手伝いをしてくれました。
子連れでの外出は肩身の狭い思いをすることが多く、今回も、腰痛があって抱っこ紐が使えない、荷物が多い、という理由でベビーカーが畳めず、混雑するバス内で邪魔になり迷惑をかけてしまっていました。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、周りに助けられることもあるとわかり、心が救われました。見た目や雰囲気で人を判断しないように気をつけようと思ったと同時に、困っている人を見かけたらあたたかい声かけをしようと心に決めた出来事です。
著者:谷口ひかり/30代・ライター。初めての育児に奮闘中の、1歳の男の子を育てるアラサーママ。意思表示ができるようになった息子は、地面に転がり今日も泣いている毎日の楽しみは寝かしつけ後の晩酌。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年9月)
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