「一生帰って来なくていいのにな」パートを終えて帰宅したら夫と義母の話し声が⇒お望み通りにした結果

義母が外出中、実父の通院に付き添うため出かけた私。急に夫から連絡が来て、すぐに帰ってきて義母の昼ごはんを用意しろと言われました。義母の予定外の早い帰宅に合わせて行動しなければならないことを、理不尽に感じた私。

 

しかも夫は、私の親より自分の親を優先しろと言ってきます。しきたりを守らなければ自分が怒られると言いますが……。そんなしきたりは聞いたことがありません。

 

同居当初、家事は義母と分担することになっていました。このときは義母に悪い印象はなかったので、最終的に同居を認めたのです。そうでなければ、一緒に住むことはなかったと思います。私は週6でパートに出ているので、ひとりで完璧に家事をするのは無理があり……。

 

夫は、還暦を過ぎた年寄りに家事をやらせるなんて意地悪だと言いますが、義母は私が見たところ元気ハツラツ。毎日遊び歩き、先日はシニア婚活でハイキングに行っていました。私は夫にありのままのことを言っているまでです。

 

しかし夫はこの話を聞き、やっぱり義母は私にいじめられていると確信してしまうのでした。どうやら義母が、夫にうそを吹き込んでいる様子。嫌味を言ってくる、頼み事をしても嫌な顔をされる、すぐにらみつけてくるなどと話しているそうです。

 

事実無根なので私は反論しましたが、いくら言っても夫は信じてくれません。それなのに、義母の言うことには何の疑いも持たないのですから……。ふだんの義母の言動を夫に伝えても、義母には悪気がないと言って笑い飛ばすのです。挙げ句、悪いように受け取る私が悪いと言い出す始末。あきれて話になりません。

 

夫は義母に女手一つで育てられたので、頭が上がらないようです。自分のメンツを保つためにも、とにかく義母とうまくやってほしいと夫は言ってきます。そして、よそのうちのようにうまくやれないのであれば、離婚も辞さないと脅されました。

 

これ以上、一体何をすればいいのでしょう。家事もパートもしっかりやっていますし、義母にはパート代からかなりの額のお小遣いを渡しています。さらに夫は、私が30代半ばという年齢で、いま離婚をしたら再婚も出産も見込めないだろうと言い、追い詰めてくるのでした。

 

私は思い悩みました。そして出した結論は……一生懸命稼いで義母に気に入られること。最近は残業をして働いています。ですが、その影響が家事に出ないようにしているので、夫と義母に認められ、正社員に戻ることを許可してもらえました。これでどんどん稼げます。

 

義母に気に入られるため、私は沖縄旅行をプレゼントすることにしました。義母は夫と行きたいと言っているようなので、2人分の飛行機とホテルを快く予約しました。

 

しかし、旅行が差し迫ってきたある日、事件が起こるのです。
「パートまだ終わらないのか？」
「腹減ったんだけど」
夫から連絡が入りました。私は外にいます。
「もう一生帰らないから」
「私が帰ってこなくても困らないんでしょ？」

 

今日は、仕事が早く終わる日。私が静かに帰宅すると、居間では夫と義母が悪口大会を開いていました。もちろん、私の悪口です。内容がきつかったので、私はそっと家を出ました。私が事故に遭って保険金が入らないかなと言っていたのですから。そうすれば、一生帰ってこないし万々歳なんだそうです。慌てて取り繕う夫でしたが、しっかり録音してあるので証拠はバッチリ。それにしても、つくづく最低な親子ですね。

 

じつは私、近々離婚をするつもりでした。義母を黙らせながらお金を稼いでいたのは、離婚準備のためだったのです。

 

離婚を切り出すと、夫は話がしたいと言ってきました。人の話はさんざん無視するくせに、自分の話だけは聞かせようとするだなんて……。もちろん、旅行はキャンセル。義母がルンルンで準備をしているのに困ると夫が言うので、自分で連れていけばいいと言ってやりました。

 

夫は離婚になかなか応じず、離婚調停をすることに。夫はこのときになって、初めてつらい胸の内をさらしました。自らの行動を反省して謝罪するとともに、義母の扱いに長年困っていたことを吐露。義母の浪費のために、結婚前大きな借金を抱えたことも白状してきました。

 

最近、義母にホイホイお金を渡すようになった私ですが、その理由はご機嫌取りだけではありません。彼女の金遣いを荒くするためのえさのようなものでした。私が家を出た後、小遣いが減ったので荒れ狂っている様子。そのことで夫は頭を抱えており……、いい気味です。

 

義母に対する怒りはもちろんありますが、私が一番許せないのは夫。わがままな義母を私に押しつけて、愛情のない結婚をしたことが本当に許せないのです。私の人生を台無しにしようとした罪は重く、今の彼の状況は身から出たサビ。

 

悪いことがあれば、次はきっと良いことがある。そう思って、これから前向きに生きていきたいと思います。

 

◇ ◇ ◇

 

早めに夫と義母の本性がわかり、離婚できてよかったのかもしれません。本来、夫婦は対等なもの。協力しあう関係でありたいですね。

 

【取材時期：2024年10月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。