母乳の出が順調だった私はほぼ完全母乳(乳児用ミルクなどを使わずに母乳だけで育てること。以下、完母)でしたが、1人目のときにはミルクも与えていました。完母だった私が哺乳瓶習慣を取り入れていた理由とともに、その結果どう役立ったのかということ、そして哺乳瓶習慣を取り入れなかった2人目についてもお伝えします。
週1回のパパによる哺乳瓶習慣を取り入れた理由
母乳育児だった私ですが、週1回、哺乳瓶でミルクをあげることを習慣にしていました。理由は、パパに面倒を見てもらう日や、両親に預かってもらうときに哺乳瓶でミルクを与えるのに困らないようにするためです。
当時、産後に結婚式への参列予定が3件ありました。離乳食を十分量食べられるようになる時期までは、3~4時間間隔の授乳でした。しかし、結婚式から4時間以内に帰宅するのはなかなか大変です。そのため、日頃から哺乳瓶で飲むのに慣れることと、ママ以外の人からミルクをもらえるよう練習しておくことが必要だと考えていました。
6時間、親に預けてもへっちゃら
娘が生後3カ月のころに、さっそく結婚式への参列がありました。地元から離れたところに住んでいるため、結婚式には新幹線での移動もありました。前日に娘と一緒に実家へ移動し、祖父母と十分に親しんでもらいました。そして結婚式当日はヘアセットを済ませて、家を出る直前にたっぷりと授乳。これは娘のためもありましたが、おっぱいが張って痛くなることを懸念した私自身のためでもあります。結局、移動時間も含めると6時間授乳ができませんでした。
帰宅したときには、娘はすやすやと気持ちよさそうに寝ていました。ミルクも問題なく、ゴクゴクと飲んだそうです。逆に帰宅後すぐに母乳を飲んでもらえなかった私のほうが、むしろつらかったのでした。
2人目はまさかの哺乳瓶拒否
1人目は生後7カ月くらいまで週1回の哺乳瓶習慣を続けましたが、2人目のときは子ども2人の育児に追われ忙しかったため、すっかり哺乳瓶の練習を忘れていました。しかし2人目が生後6カ月のときに外出の予定が入り、パパに2人目の赤ちゃんとお留守番をしてもらうことに。
離乳食とミルクをパパに任せて出かけましたが、4時間後に帰宅すると、「全然ミルクを飲まないよ」と言われました。 哺乳瓶でミルクをあげようとすると、えずいてしまうのです。ミルクが嫌なのかと思い、母乳を搾って哺乳瓶であげても無理でした。結局どんなにチャレンジしても、2人目は哺乳瓶がダメだったのです。
その結果、ストローでじょうずに飲めるようになった生後10カ月ごろまで、2人目を預けての外出は3時間が限界に。結婚式といった長時間かかるイベントは、キャンセルするしかありませんでした。
母乳が出るからと哺乳瓶の練習をしていないと、いざ哺乳瓶での授乳が必要となったときに赤ちゃんが嫌がることもあるのだと2人目で痛感した私の体験談でした。
著者:田中友奈
5歳の長女、2歳の長男、2児の母。妊娠を機に営業職を退職し専業主婦となり育児を満喫し、長女の幼稚園入園を機にライターに転身。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。