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「ごめん!実は出張先だから帰れない」陣痛中の私を放置する夫⇒私「浮気旅行のことだよね?」真実を突き止めた結果…

もうすぐ子どもが生まれるというのに、家庭に無関心な夫。不安にかられた私は、「両親学級に一緒に行こう」と夫を誘ったのですが……?

「上司がうるさくて、仕事を休める状況じゃないんだよ」「優秀な俺なら本読むだけで、育児も余裕だろ」と、聞く耳を持たない夫。

 

小さな命をこれから守っていかなければならないというのに、夫はまったく育児に関心を示してくれないのです……。

 

突然の夫の育休取得

いくら私が両親学級や妊婦健診のときに「一緒に来て」と言っても、仕事を理由に断り続けてきた夫。そんな夫がある日帰ってくるなり、「聞いて驚け!育休取って来たぞ!」と言ったのです。

 

もともと、「出世が遅れたら嫌だから、育休を取るつもりはない」と言っていた夫。どんな風の吹き回しかと思って詳しく聞いてみると、「男性社員の育休取得率を上げたいって会社が言うから、俺が率先してイクメン社員になってやろうと思って!」とのことでした。

 

しかし、その直後に夫はとんでもないことを言い出したのです。

 

「だから、俺は育休中、語学留学に行ってくるから!」

 

育休とは、子どもの世話をするための休暇のはず。それを使って語学留学をすると言い切った夫に、私はぽかんとしてしまいました。

 

「今の時代、仕事ができるだけじゃダメなんだ!」「語学も堪能で、世界と仕事できる人材が求められてる」「仕事のキャリアアップは将来のため!そして家族のためにもなる!だから育休を使っても問題ない!」

 

あまりにびっくりして、何も言えなかった私。しかし、どうせ私が嫌だと言っても夫は行くのでしょう。

 

「じゃあ、早速手続きしてくるわ!」「もちろんお前が無事に出産して、ある程度回復してから行くからさ!」「留学準備もあるし、今後も妻としてサポートよろしくな!」

 

 

夫の嘘

そして、3カ月後――。

 

「陣痛きたかも…今すぐ帰って来てくれる?」

「実は今、出張先なんだよ~。ごめんな。でも帰ったらすぐに病院に行くから!」

「浮気旅行のことだよね?」

「え?」

 

陣痛らしき痛みを感じた私は、痛みの来る感覚を計りながら夫に「今すぐ帰ってきて!」と連絡しました。

 

しかし、夫は「いや、仕事中だから無理!」「陣痛から出産まで長くかかるし、まだ大丈夫だろ?」と言うのです。

 

「初産だからいつ何が起こるかわからないんだよ?」「これからは語学留学でそばにいてくれないんでしょ!?だったら、今日ぐらいすぐ来てよ!」と私が伝えても、夫は聞き流している様子。

 

「実は今、出張先なんだよね~」「どうしてもって部長に頼まれてさ、育休取らせてもらった申し訳なさもあるし、断れなくって!」と言う夫に、私は自分が知っていることを突きつけたのです。

 

 

それは夫に両親学級を断られた日のことでした――。

 

病院からの帰り道、私はたまたま夫の浮気現場を目撃してしまったのです。仲良く真昼間から、女性と腕を組んで歩いていた夫。その光景はとてもショックでしたが、そこから私は少しずつ夫の不貞の証拠を集めていました。

 

浮気相手はキャバクラで出会った女性のよう。夫にとっては妻と産まれてくる子どもより、優先すべき相手なのです。語学留学というのも真っ赤な嘘。おそらく、その浮気相手の家に泊まり込むつもりだったのでしょう。なんせ、夫はパスポートすら取っていないのですから。

 

「出産間近の妻を置いて、出張と嘘をついて浮気旅行」「帰ってきたら語学留学を装って浮気相手の家で同棲」「存分に楽しんでから帰ってきて!離婚届のサインはそのときで大丈夫だから」

 

「えっ!?離婚っ!?ちょっと待ってくれ!」「俺、本当にそんなつもりじゃなかったんだ!」「俺はお前と、子どもと3人で生きていきたいんだ!」などと夫は言っていましたが、私はやり取りを終えました。

 

まずは出産を無事終えなければ。怒りもあって、ついいきみそうになるのを我慢しながら、私は近くに住む兄に電話をかけました。

 

 

遅すぎた謝罪

兄に付き添ってもらって産院に来た私は、その後数時間かけて女の子を無事出産しました。

 

そして、その翌日――。

 

夫が病院へやってきました。しかし、私は兄に事情を話して、夫を出禁に。

 

「なんで俺が病院に入れないんだよ!赤ちゃんの父親なのに!」「旅行をキャンセルして、すぐに戻ってきたんだぞ!」と電話をかけてきた夫。そもそも浮気旅行に出掛けた時点でありえないのに、どの面下げて言ってくるんだろうと私はため息をつきました。

 

「俺、離婚だけはしたくない!」「もう二度と浮気なんてしないし、これからは子どもとお前のために尽くすから!」「ガンガン働いて、2人に不自由な思いさせないから!」

 

つわりに苦しむ私に、一度だってやさしい言葉をかけてくれたこともなかったのに……。陣痛を迎えて不安なときに、そばにいてくれなかったくせに……。

 

「お前にできることは、俺のかわいい妹と姪っ子に不自由な思いをさせないために、養育費をしっかり払うことだけだ」「わかったら今すぐ帰れ、ほかの妊婦さんたちにも迷惑だ!」

 

私からスマホを取り上げて、夫を一喝したのは兄でした。

 

「お前なら妹を幸せにしてくれると思ってたのに……心底がっかりしたよ」「俺からうちの両親とお前さんの両親にはしっかり事情を話しておくから、覚悟するんだな」

 

ずっと格闘技をやってきていて、体格のいい兄。その兄にすごまれて、夫はようやく病院の前からいなくなったようでした。

 

その後――。

 

 

兄のおかげもあって、両親・義両親立ち合いのもと離婚届にサインした夫。しっかりと養育費も毎月払ってくれています。

 

私は娘を連れて、実家に戻りました。ときどき兄が娘に会いに実家に帰ってきます。熊のような大男の兄ですが、娘の前ではデレデレ。私は両親とその様子を温かく見守っています。

【取材時期:2024年11月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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