体が芯からあったまる「ホットジンジャー」
わが家の「ホットジンジャー」はたっぷり冷蔵庫に保管して、友だちや来客にお出ししています。
炭酸で割るとジンジャーエールになりますが、これからの季節にはお湯で割って、ホットジンジャーに。ピリッと辛いしょうがの風味とたっぷりの甘みで体が芯から温まります。風邪っぽいときにもおすすめですよ。
ジンジャーシロップには、いろいろなレシピがあり、大きく分けると2タイプがあります。
・はちみつやバージンメープルシロップに直接つけ込むタイプ
・砂糖を使い、煮詰めてシロップにするタイプ
シンプルなもの、スパイスを多用するものなど、バリエーションは様々ですが、私が気に入って作っているのは、キッチンにいつもある材料で作りやすくてすぐに飲める、砂糖を煮詰めてシロップにするタイプです。
それでは基本レシピをご紹介していきましょう。
材料 (作りやすい量)
・しょうが…200g
・レモン…1個
・水…1カップ(200ml)
・グラニュー糖…400g
お好みで
・ライム…1個
・クローブ…10粒程度
・黒胡椒…15粒程度
ジンジャーシロップの作り方
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しょうがは皮付きのまま、たわしを使ってよく洗い、千切りにする。
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レモン1個は塩(分量外)を揉み込んで皮についたワックスを落としてよく洗い、薄切りにする。
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鍋に全ての材料を入れて中火にかける。沸騰したら弱火にして30~40分程度煮詰める。
ジンジャーシロップは消毒殺菌した瓶に入れて冷蔵庫で保管します。なるべく早めに食べ切るのがおすすめです。
ジンジャーシロップ大さじ2と熱湯150mlをカップに入れ、よく混ぜて召し上がれ。
アレンジ
さらにアレンジしたい方は、ぜひ煮詰める時にクローブや黒胡椒を加えてみてください。スパイスを加えることで、味に厚みやニュアンスが加わります。
レモンではなく、ライムを使ったり、シナモンや赤唐辛子を加えてみたり、砂糖を三温糖やきび砂糖などの茶色い砂糖やはちみつにすることで、また違う風味になります。
レシピに正解はなくて、自分の”好き”を追及していくのも楽しみのひとつです。
水で割るとジンジャージュースに、冷たい炭酸水で割るとジンジャーエールに、そこに焼酎を入れるとジンジャーハイボールに、炭酸とウォッカを入れてライムを添えればモスコミュールに、様々なアレンジが楽しめるジンジャーシロップ。
家での楽しみが増えるひと瓶を、ぜひ作ってみてくださいね。
※1歳未満の乳児にはちみつを与えることは、乳児ボツリヌス症感染の危険性があるため避けてください。
ホットワイン「ヴァン・ショー」
ヴァン・ショーはフランス語。ホットワインのことで、冬の風物詩のような飲み物です。
今までで一番おいしかったのは、冬に焚き火の上で作ったときです。アルコールを少し抑えながら、赤ワインの風味を楽しめて最高でした。
メインになるのはワインですが、飲み残しや料理用に買った安いワインで十分。そして、赤ワインがヴァン・ショーにはやっぱり似合うように思いますが、白でもロゼでも作れます。
ヴァン・ショーのレシピにも決まりはありません。赤ワインが足りないときは水で割って作るのもあり。
甘みを砂糖ではなくはちみつにしたり、その量もお好みで増減したり、いちごが余っている時には一緒に入れてみたりするのも素敵です。
※1歳未満の乳児にはちみつを与えることは、乳児ボツリヌス症感染の危険性があるため避けてください。
材料 (ベーシックなヴァン・ショー)
・赤ワイン……400ml
・砂糖……大さじ2
・シナモン……1本
・クローブ……10粒
・レモン……1個
作り方
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レモン1個は塩(分量外)を揉み込み皮についたワックスを落としてよく洗い、薄切りにする。
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鍋に全ての材料を入れて弱火にかけ、好みの仕上がりになるように火を入れる。
アレンジ
アルコール分をしっかり残したいなら温めるだけ、飛ばしたい場合には1~2分ぐつぐつさせましょう。スパイスはお好みで調整してください。苦手じゃなければ八角やしょうがを加えるのもよいでしょう。
砂糖の量は控えめなので、飲む時にお好みで調整してみてください。
フレッシュフルーツは煮立てるとえぐみが出る場合もあるので、最後に加えたり、少しだけ火を通したりしてください。今回は洋梨を煮てコンポートにしたものがあったので、一緒に入れてみましたが、最高によく合いました。
この冬は、自家製ドリンクで温かく
ホットジンジャーもヴァン・ショーも、どちらも冬ならではの愉しみ。肌寒くて憂鬱な夜にもぜひ。温かな飲みもので体も心もゆるめて、たっぷり眠ってくださいね。
※生後1年未満の乳幼児は、乳児ボツリヌス症にかかるおそれがあるため、はちみつを与えてはいけません。