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「中卒の席はない!」兄夫婦の結婚式から追い出したがる義妹⇒「帰るのはお前だ」返信した人物に義妹が青ざめたワケ…

兄の結婚式に行くと、いきなり新婦の妹から文句を言われた私。どうやら義妹は私の学歴が気に入らないようで……?

新郎である私の兄は医者です。新婦の女性も医者で、新婦の親族たちはみんな医療関係者というエリート一家でした。

 

一方、私の学歴は中卒。高校に進学したものの、学校の雰囲気になじめずに退学したのです。その後、准看護師の資格を取り、今は働きながら正看護師になるために看護学校に通っています。

 

しかし、義妹は「私の親族に中卒がいるなんて恥ずかしい!」「お姉ちゃんの結婚式に参加するな!」と結婚式当日に連絡してきたのです――。

 

 

学歴で人を判断する義妹

「私の自慢のお姉ちゃんの結婚式に中卒が来るなんて!」「みんなエリートで優秀な人ばっかりなんだから空気読みなさいよ!」

 

そう言って、私のことを馬鹿にし続ける義妹。

 

「空気も読めない中卒はご退場願いまーす!」と義妹。しかし、兄の結婚式は私にとっても大切な日。すでに式場に到着している私。黙って帰るわけにはいきません。

 

「今日は私の自慢のお姉ちゃんの結婚式なの」

「医師でエリート夫婦の結婚式に、中卒の席はないの。とっとと帰ってくれる?」

「帰るのはお前の方だよ」

「え?」

 

 

 

さっきまで私をあざけっていた義妹に物を申したのは義父……新婦の父、つまり義妹の父親でした。

 

「式場に着いたときから感慨深くなりすぎて涙が止まらなくてな……。ちょっと休んでいたら新郎の妹さんにバッタリ会ってな」と義父。私のスマホから返信します。

 

義妹は「お…お父さん?」と驚き固まっている様子。

 

義父は、「なんだか彼女が青ざめているから、話を聞いたらお前からの連絡が原因じゃないか……」「こんな大事な晴れの日に、何をやってるんだ!」と激怒。

 

すると義妹は「私は何も悪くないから!」と反論。「大事なお姉ちゃんの結婚式に、中卒なんていたら台無しでしょ!」と言うのです。

 

「彼女の努力を知らないのか……」と義父はため息をつきました。

 

「彼女は私が経営する看護学校で懸命に学んでいる」「准看護師として仕事もしながら、課題も試験も完璧にこなしてくるんだ」「ほかの生徒の模範にもなっているし、お前にも爪の垢を煎じて飲ませたいくらいの優秀な学生なんだぞ!」

 

「それなのにお前は」と義父はさらに続けました。「人を学歴で判断して……。人間性や努力する姿勢を見ようともしない」と義父。

 

「私は私なりに大好きなお姉ちゃんのことを考えて、追い出そうとしただけなのに……」と言う義妹に、義父は「この期に及んで、まだ謝罪の言葉すら出てこないのか……。お前こそ結婚式に出席するな」「お前のような傲慢で無知な人間こそ、この場にふさわしくない」と言って、やり取りを終えたのでした。

 

 

 

反省の色のない義妹

20分後――。

 

私の携帯に、見知らぬ番号から着信が。電話してきたのは義妹でした。

 

「ねぇ、こっそり私のこと式場に入れてくれない?」「家族の一大イベントなのに、新婦の妹である私がいないと絶対に盛り上がらないわ!」とまったく反省していない義妹。

 

「あんたが看護師になるのも手伝ってあげるから!」「パパの部屋に入って試験問題とかこっそり見て、教えてあげるし」「パパはあんたの試験の成績が良いみたいなこと言ってたけど、実際は先生たちに色仕掛けでもしてるんでしょ?」

 

あれだけ義父に怒られても、私を馬鹿にするスタンスを変えない義妹。私はため息をつきました。

 

「そこまで私を馬鹿にするなら、あなたにはさぞかし立派な学歴と国家資格があるんでしょうね」

 

私の発言を聞いて、ぐっと言葉に詰まった義妹。実は、私は義父から謝罪を受けると同時に、義妹の現在の境遇について聞いていたのです。

 

新婦一家は全員が医師……ただし、義妹を除いて。義妹は医学部に落ち、私立大学へ進学。大学時代は遊び呆けてろくに勉強も就活もせず、今は実家の病院で事務員として週2のバイトをしているそうです。ちなみに、医療事務の資格には勉強不足で落ちたそう。

 

「努力すらしてない人に、私のことをとやかく言われる筋合いはありません」「お義父さんの言ったとおり、お帰りください」と言って、私はやり取りを終えました。

 

 

 

特大のしっぺ返し

翌日――。

 

再び、義妹から私のもとに電話がありました。

 

「あんたのせいで、人生めちゃくちゃよ!」「結婚式には出られなかったし、パパに事務員の仕事もクビにされるし……」「あんたなんかが私の人生を狂わせるなんて……絶対に許さないから!」

 

きっと、昨晩もしこたま義父に怒られたのでしょう。それでも私のことを馬鹿にし続けて、一言も謝ってこないとは……。

 

「この私が仕事を探さなきゃいけないなんて……親戚中の笑いものになるじゃない……」「全部あんたが悪い!中卒のくせに私のことを馬鹿にしやがって!」

 

一方的に怒鳴る義妹。その声がスマホから漏れ聞こえたのか、とある人物が私からスマホを取り上げました。

 

「もういい加減にして!」「大事な夫の妹に……私のかわいい義妹になんてことを言うの!」

 

その人物は義姉でした。結婚式後に義父から事情を聞いていたそうです。

 

「お、お姉ちゃん!?なんでそいつの味方をするの!?」と悲鳴を上げた義妹に、「悪いけど、しばらく私たちの前に現れないで」「もうあんたの顔を見たくないの」と容赦なく絶縁宣言をした義姉。

 

「完全に見捨てられたくないなら、ちゃんと反省しなさい」「これからは彼女だって大事な家族なんだから……。たとえ実の妹といえど、その家族を傷つけることは絶対に許さないからね」

 

その後――。

 

 

学費を義両親から借金という形で借り、医療事務の専門学校に入学した義妹。多くの同級生が一回り以上若く、なかなかなじめていないそうです。私も同じような経験をしているので、そこで私の気持ちがわかってもらえたら……とは思います。

 

一方、私は無事に正看護師の資格を取得。今は兄夫婦と同じ病院で働いています。まだまだ経験不足で大変なこともありますが、充実した毎日を送っています。

【取材時期:2024年11月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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