本当に仕事!?浮気を疑ったところ…
繁忙期はまだ先だと思うのですが、今日も夫は残業のようで、遅くなると連絡がありました。今はどこも人手不足だというのはニュースでも目にするので理解しているつもりですが、それにしても残業が多いような……。このままでは、体を壊してしまわないか心配です。
パパ大好きな息子も、最近パパが遊んでくれないと言って寂しそう。休みの日も、寝ているかジムに行ってしまい、家族でのお出かけも激減しています。正直、ジムに行く時間があるなら家族の時間を作ってくれてもいいと思うのですが。
さらに私がモヤモヤするのが、最近の夫の行動。急に香水をつけ始めたかと思えば、髪の毛やお肌も気にするようになりました。この前なんて、ちょっといいブランドものの下着を揃えていて、洗濯してビックリしました。夫いわく「令和は男も自分磨きをする時代だ!」ということらしいですが、正直なところ私は浮気を疑っています。
もちろん、夫に聞いても浮気は完全否定。逆に、子育てしているうちに女を忘れたんじゃないかと言われてしまいました。心当たりがないわけではないので、私もちょっと考え過ぎていたのかもしれないと思っていたのですが……。
どういうこと!?驚きを隠せない…息子の血液型
ある日のこと。仕事中の夫から電話があり、「明日から3日間、出張になった」と言われました。夫の仕事は基本、出張はないはず……。不思議に思って聞いたところ、行くはずだった上司が体調を崩し、代打として行くことになったとのこと。それなら仕方ないと納得した私は、その代わりに今日は早く帰ってほしいとお願いしました。
来年から幼稚園に入園する息子。今まさに準備の真っ最中なのですが、提出書類の中に血液型を書く項目がありました。必須ではないのですが、息子の血液型を知っておいたほうがいいかなと思って病院へ。採血をしてきたところ、なんと泣かずに注射をクリア!今日はそのご褒美で、夕食は息子の大好物が並びます。夫にそう伝えると、それなら早く帰ると言ってくれたのですが、息子の血液型がA型だと知ると、夫の態度が急変して……。
「なんで子どもがA型なんだよ?!」
「俺もお前もB型なのに」
電話口でいきなり怒鳴られ、私も驚いてしまいました。私も結果を見て戸惑いましたが、息子は間違いなく夫の子です。そして、私は昔から献血が趣味で、自分の血液型を間違えていることはありません。となると、夫が自分の血液型を勘違いしているのではないかと思うのですが、夫はそんなことはないと怒り狂い、私が不倫していたと決めつけます。
「慰謝料請求するからな!」
夫は離婚すると宣言し、息子と自分は似ていないと思っていた、本能が拒否してかわいいと思えなかったと暴言を吐いてきました。
「ちょっと待ってよ」
今すぐ離婚だと大騒ぎする夫に、私は離婚届にサインをする条件として、夫の血液検査と息子のDNA鑑定をすることを提示。これで息子が夫の子ではないことが証明されたら、私が慰謝料を支払うと言うと、夫も渋々納得してくれました。
夫の血液型とDNA鑑定の結果は…
数日後、夫の血液検査が終わりました。結果はA型。B型というのは、義母の勘違いだったようです。そして、もちろんDNA鑑定の結果も夫の子。夫はバツがわるそうに謝ってきましたが、私はその謝罪を拒否。夫のお望みどおり離婚に応じると伝えました。
夫は私から離婚を切り出すとは思っていなかったようで驚いていましたが、私が探偵事務所に頼んで収集した不倫の証拠を見せると絶句。実は、あまりにも簡単に「離婚」という言葉を口にした夫に対してあやしいと感じ、独身時代の貯金をはたいて夫の出張とやらを尾行してもらいました。
結果は真っ黒……。夫はお相手に相当入れ込んでいるようで、高級ブランドのバッグやら財布やらをプレゼントして、借金を重ねていました。こんな人ともう家族ではいられない……そう思い、私は離婚を決意。すべてを義両親に話したところ、2人とも離婚を後押してくれました。
夫は相当ゴネていましたが、慰謝料と養育費は義両親が立て替える形で一括払いに。不倫相手に借金がバレた夫は早々に振られたようで、何度も復縁したいと連絡がきましたが一切拒否しました。今は実家に戻っておとなしくしているようです。
私はすこしずつ仕事を始め、子育てしながらキャリアアップを目指しています。男を見る目はなかったけれど、自分と息子の幸せは自分でつかもうと前向きに思えるようになったので頑張ります!
◇ ◇ ◇
血液型が合わない=不倫と決めつけるのは、あまりにも短絡的ですよね。不倫相手のために借金を重ね、自分勝手な言動を繰り返していた夫とは遅かれ早かれ一緒に暮らすのはつらくなっていたはず。早めに決断できてよかったのかもしれませんね。
【取材時期:2024年11月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。