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「俺は知らないよ」初節句の食事会で夫が放った衝撃のひと言。義父の知人のクレームが発端の離婚への道

35歳で結婚し、36歳で出産した私たち夫婦は、娘の誕生とともに自然豊かなエリアでマイホーム建設を計画していました。土地を紹介してくれたAさんを招き、親戚一同と迎えた娘の初節句の食事会で、酒に酔ったAさんからクレームが。困ってしまった私に夫が放った、耳を疑うひと言とは?

 

娘の初節句は大所帯に

私は2歳の娘を育てる38歳の会社員。結婚を機に夫の地元に移り住み、36歳のころ長女を授かりました。子どもが生まれたら自然豊かな環境でのびのび子育てがしたい、と思っていた私たち夫婦は、妊娠をきっかけにマイホームの計画を立てることに。

 

無事に娘を出産し3カ月がたったころ、義父の知人Aさんから手ごろで条件に合う土地を紹介してもらえました。義父は「購入予定の土地は古くからの家が多い場所だから、顔見知りがいたほうが心強いだろう」と言います。そこでお礼も兼ねて、娘の初節句の食事会にAさんを招待することになりました。

 

初節句は義父母、義姉一家、義父母の兄妹や夫のいとこたちにAさんを招待する大規模なものに。初節句について義母から「引き出物はこちらで用意しようか?」「家で押し寿司を作ろうか?」と提案が。夫に相談したら「俺は仕事が忙しいから、君が決めて」と。

 

そこで私は「お客さまも多いし、お義母さんに負担をかけたくない」との思いから義母の提案を断り、旅館の初節句プランを利用することにしました。引き出物として、持ち帰りの負担にならない高級タオルの詰め合わせも用意し準備は万端です。

 

食事会についたクレームと許せない夫の言葉

迎えた初節句当日。娘を囲んで食事会も和やかに進みます。すると、義父とお酒を飲んでいたAさんがいきなり私に「あんた、押し寿司も作れないの?」と言ってきたのです。お酒に酔ったのか顔は赤く、少し怒ったような口調でした。押し寿司はこの地域の郷土料理で、お祝い事でよく食べられています。しかし今回の食事プランに押し寿司はなく、豪華なちらし寿司が提供されていました。

 

Aさんは「土地のお礼にと言われて来たけど、節句祝いは心を込めて母親が押し寿司を作るものだろう」とひと言。私は「すみません」と謝りましたが、事情も知らないでクレームをつけるAさんが理解できませんでした。

 

さらにAさんは「それと、この引き出物だけど。葬式じゃあるまいしタオルはないだろう。ここらへんじゃタオルは会葬品なんだよ」とまたクレーム。義父が「まあまあ」となだめてくれますが、親戚からも「まあ、タオルはね……」などと話す声が聞こえてきて、私はとてもショックを受けました。

 

助けを求めて夫を見ましたが、夫は助けるどころか、耳を疑う言葉を放ったのです。「いや~、本当にそうだよね。うちの妻は、母さんが用意した引き出物も押し寿司もいらないって言って、自分で全部決めたからさ。俺は知らないよ」と。

 

 

味方になってくれない夫に幻滅

私は「それはお義母さんに負担をかけさせまい、という気持ちからよ」と言いましたが、夫はおかまいなしに「勝手なところがあるんだよな、うちの妻は」などと、いとこたちに話しています。義母は「お嫁さんにも考えがあるのよ」と夫をたしなめていましたが、私を見てため息をついているように見えました。Aさんはまたお酒を口にしながら「嫁いだ家の親の言うことも聞かないなんて」と見当違いに怒るばかり。

 

食事会を終えるころには、私は裏切られた気持ちでいっぱいでした。腹が立ったのはAさんの言葉よりも、義母のため息よりも、夫が放った「俺は知らない」のひと言です。それまで、軽いところはあるけど頼りになる夫だと思っていましたが、親戚や家族の前でひどいことを言われた妻を助けてもくれないんだとわかり、幻滅しました。

 

その後、夫とは何かと言い合う機会が増え、喧嘩ばかり。「もうこの人とは暮らしていけない」と、私は娘と一緒に実家に戻りました。紹介してもらった土地も契約前だったため、義父からAさんに断りを入れてもらったようです。節句のことだけがきっかけではないものの、それまで良好だと思っていた関係や夫の言動すべてが信じられなくなりました。今は離婚調停中で、娘と2人で元気に暮らしていくための準備をしています。

 

まとめ

義母に負担をかけまいと思って旅館で開催した食事会でしたが、結果は大失敗でした。お祝い事には地域の決まりやしきたりがあることに早く気が付いて、義母の助けを借りればよかったのかと、今でも思い返すことがあります。しかし食事会にクレームがついても、夫との関係さえ良好であれば、私は乗り越えられたはずです。事件をきっかけに夫の本心がわかってよかったのかもしれません。

 

娘には「困っている人がいたら助けようね」と教え、夫を反面教師として人を裏切らないように生きていきたいです。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:古川 朝日/30代・会社員。2歳の娘を育てているシングルマザー。元アパレル店員で美容やファッションに興味があり、娘にかわいい服を着せることで元気をチャージしている。

イラスト/マメ美

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)

 

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