心を許していたシッターさん
夫に相談した結果、ベビーシッターさんにお願いをしようということになりました。早速、何人かのシッターさんと面接をして、どの人と相性が良さそうか確認。明るくチャーミングなタイ人のシッターさんに来てもらうことになりました。
彼女にわが家へ来てもらうようになってから数週間が経ち、長男もなついて毎日楽しく過ごしていました。子どものお世話以外にも、手が空いている時間には掃除をしてくれたり、料理を作ってくれたりと、とてもよく働いてくれる彼女。いつも笑顔を絶やさない彼女に、家族全員が完全に心を許し切っていました。
血の気の引いた夫からの連絡
けれども、約束の時間になっても彼女が尋ねてこない日がありました。時間にルーズなのはお国柄なのであまり気に留めませんでしたが、連絡もつかず私は彼女に何かあったのかと心配に。その次の日も彼女は音信不通のまま、姿を見せませんでした。あんなによくしてくれた人が突然音信不通になったことに、嫌な予感がした私。というのは、最近私のブランド物のバッグが行方不明になっていたことが頭にふとよぎったからです。けれどもすぐに「まさかね……」と思い直しました。
そこへ仕事先にいる夫から連絡がありました。
「オレの腕時計、今朝いつものところになかったんだ。探しておいてくれない?」
私は血の気が引くのを感じました。嫌な予感が当たってしまった気がしたのです。夫はいつも同じ場所に腕時計を置いているので、なくすことはあまり考えられませんでした。そしてさっそく家中を捜索すると、衝撃の事実が発覚しました……。
私がなくしたと思っていたバッグのほかに、クローゼットの奥にしまってあったハイブランドのバッグ、夫の腕時計だけでなく、アクセサリーや洋服をはじめ、日用品に至るまでの、ありとあらゆるものがなくなっていたのです。
おそらくシッターの彼女は数週間かけて、クローゼットの奥にあるものなど、盗んでもバレにくいものを持ち帰っていたのではないかと思います。海外ではシッターさんに金目のものを盗まれるというのは聞いたことがある話でしたが、実際に被害に遭うまでは他人事だった私たち夫婦。とくにシッターさんには心を許し、信頼しきっていたのでまさに晴天の霹靂だったのです。
警察にも届けましたが、「どんまい!やられちゃったね!」と笑われる程度で、まったく取り合ってもらえませんでした。それからは、高価なものをあまり家に置かないよう、盗られても仕方ないと諦められるようなものを買い物をするようになりました。
著者:山本かおり/30代女性/ 男の子2人を異国で育てるママ、夫の仕事でタイ在住。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)
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