ネット入りみかんと、透明の袋入りみかんは何が違うの?
ネット入りのみかんと袋入りのみかん、実はどちらも中身は一緒なんです。とはいえ、どちらも小売店や農家さんの狙いはあるんです。
ネット入りみかん:経費が安く、美味しそうに見える
みかんをネットに入れて販売するメリットは、おいしそうに錯覚させる効果を狙っています。みかんはしっかり色づいている方が美味しそうに見えますよね。
実際に7〜9月に「グリーンハウスみかん」という緑色のみかんが出回りますが、味がよくても売れにくいという事実があります。
理由の一つに、「みかんはオレンジ色のもの」という認識があって、より赤みが強い方が美味しく見えるためです。
真っ赤なネットにみかんを入れることで視覚効果がはたらいて、美味しそうだと錯覚してもらうことが期待できるというわけです。
また、ネットは値段が安いので経費削減効果も期待できます。
透明の袋入りみかん:人件費を抑えられ、鮮度チェックも簡単
透明の袋に入れるメリットは、人件費削減効果が期待できます。
みかんをネット詰めすると、加工作業が増えてしまうのですが、袋だとみかんを入れるだけなので時間短縮ができます。
またネットは鮮度チェックの際も、しっかり見ないと傷んでいる箇所を見落としてしまいがちですが、袋は透明なので見えやすく、鮮度チェックの見落としを減らしたり、鮮度チェックの時間削減にもつながります。
ただ、透明の袋はネットよりも高い場合が多いので、そのぶん資材費が多くかかってしまうこともあります。
ネット入りみかんを買う時、ここに注意して
赤いネットに入っているみかんは実際の色よりも濃いオレンジ色に見えていること、また、傷んでいるみかんを見つけにくいことを注意した方が良いですね。
箱みかんを買ったら箱から出さないとダメ?
箱みかんが販売されている時季は冬がほとんどなので、冷暗所で箱入りのまま保存して大丈夫です。
より長持ちさせようと思うなら、以下のポイントを押さえて保存しましょう。
- ダンボールの蓋をあけて風通しをよくする
- 傷んだみかんはすぐに取り除く
- 一度みかんを取り出しヘタを下に向けてダンボールに戻す
これだけでそのまま箱で保存するよりも長持ちします。
みかんは高い温度や湿気に弱いため、冷暗所でなるべく風通しをよくして保存してあげると長持ちします。
傷んだみかんは汁が出ます。その汁にはカビが繁殖しているため、放っておくと他のみかんも傷んでしまいます。傷んだみかんが箱に入っている場合は、早く取り出しましょう。
みかんはお尻側がやわらかく、ヘタ側はかたさがあるので、ヘタを下に向けて保存した方が、潰れにくく傷みにくくなるというわけです。
食べる前に揉むと甘くなるのは本当?
みかんは食べる1時間前に揉んでおくと、酸味が和らぎ甘みを感じやすくなります。
ただし、おいしいみかんでこれをやると味がぼやけてしまい美味しくなくなります。
袋入りや箱入りのみかんを買った時に、1個食べたら酸っぱくてハズレだと感じた時は実践してみてください。
同じ袋や箱に入っているみかんは同じような食味の場合が多いので、食べる1時間前に揉んでおくと食べやすくなります。
まとめ
今回はみかんに関するあれこれを紹介していきました。
ぜひこの記事を参考にして、この時季美味しいみかんをたくさん食べてくださいね。