まだ1人座りができない娘を放置
私が戻ると、1メートルほどの高さのオブジェに娘を座らせようとしている義父の姿が。夫は2メートルほど離れた場所でカメラを構えて、2人の写真撮ろうとしています。娘は伝い歩きがやっとで、おすわりも安定していません。そんな娘を1人でオブジェに座らせ、義父は夫のそばに歩いていってしまったのです。えっ!? と思った次の瞬間、娘はバランスを崩して頭から落ちそうに! 私は「危ない!」と叫んで走りましたが、とても間に合う距離ではありません。すると、義父がスライディングで滑り込み、娘は間一髪、義父の体に着地。娘はびっくりして大泣きはしましたが、けがもなく無事でした。
私はすぐに娘に駆け寄り、「ごめんね、怖かったね」と抱きしめます。そばには「大丈夫?」と気まずそうな義父と、「危なかったね!」とヘラヘラする夫。普段娘と過ごしていない義父は仕方ないとしても、夫がついていながらどうしてこんなことに……? とモヤモヤし、夫の軽々しい様子にイライラ。とはいえ、普段からやさしくしてくれている義父母を心配させないように私は怒りをおさめ、残りの旅程を過ごしました。
旅行後、帰宅するなり夫が「そういえば娘があのとき危なかったな~、でもさ、1人で座らせて大丈夫! って言った俺らも悪かったよね」と言ってきます。どうやら夫の記憶では、私も一緒に娘を1人で座らせる許可をしたことになっているよう……。その無責任な発言に私の怒りは爆発。「娘をあんなところに1人で座らせて大丈夫って言ったの!? そんな感覚なら、もうあなたに娘は預けられない!」と伝えました。夫は小さくなって、申し訳なさそうな様子でした。
今回の出来事は、夫が冷静に義父の行動を止めていれば防げました。義父は孫との旅行が楽しくてテンションが上がり、夫は育休中に娘としっかり関わったことで育児に慣れ、気が緩んでいたのでしょう。慣れたころこそ慎重さを忘れないようにしなければいけないと、改めて思った出来事です。
著者:坂井 みさき/20代・主婦。絵本とお絵描きが好きな、1歳の自己主張強めな女の子を育てるママ。日々の楽しみは、娘を寝かしつけたあとで夫と甘いものを食べながらテレビを見ること。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)
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