家族の沖縄旅行にまだ5歳のユウを連れて行こうとしたり、家族水入らずのお出かけを邪魔したり、お揃いの手作りブレスレットを渡してきてSNSへの投稿を強要したりと、サチにとっては迷惑なことばかりしてきたマイ。
ある日、マイが、サチとユウの横顔がはっきりわかる写真を無断でSNSに投稿していたことに気が付きます。夫と話し合い、怖さも感じたサチは、マイと距離を置こうと決意。しかし、その後も、深夜にサチの家に来たり、サチの職場に押しかけたり、勝手にサチの職場に「低賃金な職場は辞めさせてほしい」と電話したりと、マイの行動はエスカレートするばかり。
サチが途方に暮れるなか、夫から「マイの旦那のことがわかった」と連絡が。マイの夫は単身赴任中だそう。そしてマイは、夫が単身赴任になってから仕事を辞めて専業主婦になり、派手な生活をするようになったということでした。
マイの夫とつながりたがる夫に、サチは難色を示しました。しかし、夫は「マイさんの夫と連絡を取ることで、一連の迷惑行為を辞めさせられる」と言い、手に入れた電話番号に電話をかけました。
マイの夫は、謝罪をしつつ、1,000万円ほどあった両親の遺産をマイに使い込まれたということを憔悴した様子で話しました。さらに、マイの友だちから、「お前の嫁に金を貸している、金を返してほしい」と連絡を受けているそう。マイは遺産の1,000万を使い切っただけでなく、友だちに借金までしていたのです……。
マイの夫の苦悩を知ったサチの夫は、まさかの決断をすることに――!?
ママ友の迷惑行為を断ち切るために、夫が下した決断
マイは友だちにお金を借りて、高額エステの契約やブランドバッグの購入などをしていたようです。マイの夫は自分の給料から返済していると言っていましたが、返しても返しても借金はなくならず……。トシの入学準備もできないほどに追い詰められていたのです。
「あといくらあれば借金やローンの返済が完了しますか?」と切り出したサチの夫。マイの夫は「えっ?」と一瞬驚いた様子でしたが、「62万です」と正確な数字を言ってきました。そして、「借金を返し終わったら離婚して、マイを地元へ帰らせたい」「ただそのことが原因で毎日マイと言い合っている」と家庭の事情を打ち明けてくれました。
それを聞いたサチの夫は、「そのお金、いったんうちが肩代わりします!」と言い切りました。慌てて止めに入ったサチに、夫は「トシくんが悲しい思いをするのはサチも見たくないだろ?」「もちろん、これ以上マイさんが妻に迷惑をかけないという約束をしてもらえるならですよ」と続けます。
サチの夫の申し出に、「ありがとうございます!お約束します!」と言ったマイの夫。マイは両親や親戚とも絶縁状態だったそうで、マイの夫は頼る先がなかったのです。
電話を切ったあと、「勝手に大事なことを決断しちゃってごめん」と言う夫に、「ううん」と首を横に振ったサチ。しかし、サチはマイの夫についても気にかかることがあるのでした……。
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親ならば、「子どもに不自由な思いをさせたくない」と思うはず。サチの夫が、マイの夫に援助を申し出た背景には、トシが置かれている環境を改善したいという思いもあったのかもしれません。約束通り、これからサチ一家がマイの迷惑行為に悩まされることがなくなるといいですね。