息子になんてことを…!
義母は義父を亡くして、ひとり暮らし。息子が家に遊びに来ることは義母の一番の楽しみだそうです。義実家に着くと「いらっしゃ~い。ばあばのお顔見えるかしら?」と息子の前髪をかき分けます。息子は生まれたときはうっすらしか生えていなかった髪の毛も、今ではすっかり伸びていました。やわらかくて、くるっとクセのある髪の毛がとてもかわいかったのです。「それではよろしくお願いします」と私は義実家を後に。
数時間後に用事を終えた私は、足早に義実家へ向かいました。インターホンを鳴らすと、義母がすぐに出てきてひと言。「びっくりするわよ」と言って笑います。胸騒ぎがして玄関の扉を開けると……「だ、だれ!?」そこには髪の毛を短く切りそろえられた息子がいました。なんと伸びた長い髪の毛を義母が切ってしまったのです。トレードマークだったくるくるの長髪がなくなり、直毛のおかっぱ頭の息子がそこにいました。まるで別人……。赤ちゃん筆を作ろうと思って伸ばしていたのに……。初めての髪の毛は私が切ろうと思っていたのに……と考えると驚きと悲しみで涙目になってしまいました。義母は私の意変に気づいて気まずそうに。「だって髪が伸びて邪魔そうだったから、かわいそうじゃない。でも、ちょっと切り過ぎちゃったかしら、ごめんなさいね」とへらへら笑いながら言います。そこへ前髪がぱつんと切られたことにも気づかず、息子がけらけらと笑って駆け寄ってきます。義母に「息子の切った髪の毛をください」と言い、それを受けとるとその日は帰宅。
夜、仕事から帰宅した夫が息子の髪型を見て驚愕! 夫に詳細を説明すると怒り心頭。 すぐさま義母に電話をします。「なんで勝手に切るんだよ! 赤ちゃん筆も作ろうとしているって話していただろ。次からは絶対やめてくれ」と伝えてくれました。義母は「そうだったかしら。はいはい、ごめんなさいね」と、一応謝ってはくれたようです。
義母がまさか私のいないところで息子の髪を切るなんて思いもしませんでした。勝手に髪の毛を切った行為は許せないですが、ニコニコしている息子を見て「まぁ似合っているからいいか」と納得することに。しかし、今後このようなことがないように、息子を義母に預けるときは、してほしくないことをあらかじめ伝えておこうと決めた出来事です。
著者:谷口ひかり/30代・ライター。1歳の男の子を育てるアラサーママ。意思表示ができるようになった息子は地面に転がり今日も泣いている。初めての育児に奮闘中。毎日の楽しみは寝かしつけ後の晩酌。
作画:ひのっしー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年9月)
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