つわり真っ只中の妊娠10週に、健診で血液検査がありました。健診当日もいつもと変わらず高カロリーの食事をとって産院へ。結果、血糖値の基準値を超えてしまい、妊娠糖尿病の検査を受けることになりました。今回は、つわりに耐えながら糖負荷試験を受けたときのお話をお伝えします。
完全に油断していた…そして再検査へ
検査当日は午前中にお菓子を、昼食にレトルトのパスタをいつものように食べていました。ところが検査の結果を見て助産師さんが「ちょっと高いですね」とひと言。血糖値は106mg/dlと、わずかに妊婦の食後血糖値の基準を超えていたのです。
生まれて初めて血糖値でひっかかったため、私もびっくり。検査前に食べた食事の内容を伝えましたが、「食後2時間以上経っている割には数値が高い」という判断で再検査が決まりました。
難関は前夜からの絶食
再検査は75gブドウ糖負荷試験というものでした。前日夜から水以外は絶食で、翌朝に採血をします。その後、甘いソーダを飲んでから1、2時間後の血糖値を調べるのですが、食べづわりだった私にとって、半日以上の絶食はかなりの試練でした。
妊娠糖尿病の可能性もあるのでなるべく早めに受けることを薦められましたが、結局空腹時の吐き気にどうしても耐えられず……。私の場合は、少し体調が落ち着いた1カ月後にやっと検査を受けることができたのです。
吐き気と闘いながら時が過ぎるのを待つ
検査を受けたのは妊娠14週でした。つわりのピークは超えていたものの、まだ完全にすっきりしない時期だったので、検査中は次第に気分が悪くなってしまいました。最後の採血が終わったらすぐ口にできるよう軽食を準備しつつ、ひたすら待合室で吐き気と格闘し、なんとか無事検査を終えることができました。
結果は異常なしでしたが、妊娠糖尿病のリスクを丁寧に説明し、母体と赤ちゃんの安全最優先で対応してくれた産院には感謝しています。とはいえ糖負荷試験はもうこりごり。この一件以来、日ごろから栄養管理には十分気を付けるようになりました。
著者:貫井ゆか
一男の母、現在第二子妊娠中。妊娠・出産・育児に関する記事の執筆を中心にライターとして活動中。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。