初めての子育ては大変!夫婦関係は最悪!
産後、夫は息子に熱すぎるミルクを飲ませようとしたり、ベッドから落としそうになったりと失敗ばかり。私は激怒しそうな気持ちを抑え「ちゃんと確かめてね」「目を離さないで」と伝えるのですが、夫は「何度も言わないで! わかってるよ!」と不機嫌になっていました。
私も我慢の限界が来ると「なんでちゃんとやってくれないの!」と怒ってしまい、夫も「俺はやっているほうだ」と言い返してきてケンカが増え、常にギスギスとした雰囲気になってしまったのです。
そんな日々が続くうちに、生後10カ月の息子がささいなことで泣いたり、体調を崩したりするようになってしまいました。
家族のために笑顔!でも何かがおかしい…
私はこのままではいけないと思い、姉に相談すると「あなたが笑顔になれば、旦那さんも変わるよ。妻が笑顔なのが一番うれしいよ」とアドバイスしてくれました。それから私は毎朝、「行ってらっしゃい」と笑顔で夫を見送るようにしました。
すると大きなケンカはなくなり、「やっぱり笑顔がよかったのかな」と思い続けることに。そのころの私は体力が回復せず、家事や育児をして1日を終えることで精いっぱいでしたが、家族のために「笑顔で頑張ろう」と意識していました。
そして半年経ったころ、夫の態度がおかしくなっていったのです。朝、1歳4カ月になった息子には「行ってくるねぇ、ちゅちゅちゅ♡」とデレデレしますが、私のことは無視……。
夫の冷たい態度の理由にびっくり!
そんな日が続き、夫に「その態度、傷つくよ」と話してみると、夫から「あんな作り笑い、嫌がらせだよ」との返答が。意味がわからず「なんでそんなこと言うの?」と聞くと「こんなに早く家を出やがって……って嫌みの笑顔でしょ」と言うのです。
夫は早く出勤したい性分なため、8時ごろ家を出れば間に合うところを毎朝5時半に出勤。そのことについて私が「こんなに朝早く出勤して迷惑」と内心怒っていると思い込んでいたようです。
私としては「疲れながらも、良い夫婦関係を築くための笑顔だったのに」とショックで涙がこぼれました。私は「違うよ、笑顔で見送ったらうれしいと思ってやってたんだよ」と答えました。
「そうだったんだ、ごめん」と気まずそうに謝ってくれた夫。翌日、いつもはやらない皿洗いをしていて、夫なりに反省してくれたようです。
その後、私は無理に笑顔になるのをやめ、気楽に過ごすことにしました。夫も誤解が解け、笑顔で送り出されることもなくなり、安心したようです。夫婦間の雰囲気も穏やかになり、息子も安定し笑顔が増えたような気がします。この一件から、今後は家族のために何かするときは、相手の気持ちを確認していこうと思いました。
著者:本宮 りんこ/40代女性。2022年生まれの男の子ママ。高齢出産で体力ゼロの状態から息子に育ててもらっている。いつか体力をつけて元気になりたいアラフォーママ。児童養護施設で10年働き、現在は在宅ワーク。物語を読むのが癒やし。
イラスト:森田家
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)