生理だと言い出せなくて…
生理中のあるとき、彼と久しぶりにデートをすることになりました。なかなか会えなかったため、「もしかしたら今日は体を求められるかも」と少し不安が。彼の家で過ごしていると、案の定、彼がベタベタとくっついてきます。断らなくちゃとは思いつつ、生理だと言うのが恥ずかしかった私は、なかなか彼を止めることができませんでした。
そして彼の手が私の服に触れそうになったので、私は焦って「ごめん! 今、生理なの」と伝えたところ……。
「俺は生理でも気にしないよ」
なんと彼は「俺は生理でも気にしないよ」と言ってきて、そのまま手を進めようとしてきたのです。私は驚いてしまって、慌てて「私は気にするよ! 臭いもするし、汚いよ」と言いました。
しかし「大丈夫だよ。恥ずかしがらないで」と言う彼。
「恥ずかしさもあるけれど、それよりも私が嫌なんだって!」と、必死に訴えると、ようやく彼はその手を止めてくれました。それでも「そんなに嫌ならやめるけど……本当に俺は気にしないのに」と納得していない様子でした。
きちんと理解してほしい
デートを終えたあとも私はモヤモヤした気持ちのままでした。なぜ生理中に行為をしたくないのか、私自身も彼にうまく伝えられなかったことが引っかかっていたのです。
「生理中の性行為についてきちんと理解したいし、彼にもしてほしい」と思った私は、改めてよく調べてみることにしました。すると、痛みを伴うだけでなく、感染症などのリスクが双方に高まることがわかりました。そのことを彼に伝えると「知らなかった。止めてくれてありがとう」と言ってくれたのでした。
お互いに初めての恋人同士で経験が浅かったこともあり、生理中の性行為に関する知識がありませんでした。彼はただ私が恥ずかしがっているだけだと思い込んでいたそうで、やさしく触れば痛みも軽減できるだろうと考えていたそうです。きちんと調べることで私も彼もリスクをしっかりと理解することができたのでよかったです。
※生理中の性行為は、感染症などのリスクが高まります。お互いに相手を思いやり、できるだけ生理中のセックスは避けたほうが安心です。
著者:宮田しほり/30代女性・2019年、2022年生まれの男の子2人を育てるママ。おでかけ情報や女性向けの情報を扱うライターとして活動。自身の経験をもとに、女性の人生が楽しくなるような記事の執筆を心がけている。
イラスト:ほや助
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)
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