同棲報告のため彼の両親のもとへ
彼との結婚を前提としたお付き合いから1年がたとうとするころ、同棲の話が出ました。「同棲するならお互いの家族へのあいさつが必要」ということで、初めて彼の実家へ。
彼の両親は一見やさしそうでしたが、結婚前提の同棲の話になると、お母さまの表情が変わりました。「そんなに急がなくても」「急に連れてこられて結婚前提と言われても……」と、私への好意は感じられませんでした。
斜め上をいく彼の両親
ところが、それ以上に驚いたのはお父さんでした。引き出しからA4の紙を取り出し、私に差し出したのです。ワープロ打ちされたその紙には、家訓のような「理想の嫁像」が箇条書きで記されていました。「家族皆にやさしいお嫁さん」「いつも笑顔のお嫁さん」「いつも夫を立ててくれるお嫁さん」「料理がじょうずなお嫁さん」など……。今思えば、この時点で身を引くべきでした。でも、当時の私は負けず嫌いで、ひるむどころか妙な闘志が湧いてしまったのです。
その後の談笑中、思いがけない共通点が発覚しました。なんと、私の同級生の親が社長を務める会社に、彼のお父さんが勤務していたのです。しかも、その社長と私の父は昔の仕事仲間で、とても仲が良いのです。それを知ったお母さんの態度が豹変しました。急に猫なで声で話しかけ、「どの辺に住んだら良いのかしら?」と、具体的な話まで飛び出しました。
結婚しなくてよかった…
その後、同棲生活は3カ月で幕を閉じ、婚約も解消となりました。同棲中は、まるで料理の腕を試すかのように、野菜のお裾分けと称して食材が送られてきました。
さらに、私が調理した料理の写真を彼が撮って、お母さんに送っていたようです。彼の実家は行事が多い家系だったので、結婚していたら行事のたびに疲れ果てていたかもしれません。
まとめ
今では私を大切にしてくれるすてきな人と結婚し、幸せに暮らしています。あの経験があったからこそ、今の幸せをより深く感じられるのかもしれません。いろいろな結婚の形があるけれど、一番大切なのはお互いを尊重し合える関係なのだと、改めて実感しています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:星野桜子/30代女性・会社員
イラスト/山口がたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)
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