小食かつ偏食でパチンコ好きな夫
結婚2年目の友人夫婦には、現在1歳の子どもがいます。2人は社内結婚。「顔がタイプ!」と夫に一目惚れしたKさんからの猛アプローチでお付き合いがスタートしました。
しかし、結婚前から気になることが2つありました。1つは、小食で完食するか否かは夫の気分次第なこと、2つ目はお休みの日は必ずパチンコに行くこと。
もともと少し食べれば満足する小食で痩せ型の夫は食にあまり興味がなく、完食する日もあれば、「なんか違うんだよなー」とケチをつけてほとんど残すこともあり、完全に夫の気分次第。付き合い始めたころ「何が違うんだろう?よくわからない人だな」とKさんは思っていたそう。しかし、Kさん自身は食べることが大好きなので、「残した分は自分が食べればいいや」と、あまり深く考えていませんでした。
そして、パチンコにあまり興じてほしくなかったKさんは、結婚前に「パチンコに行くときは行くと宣言してから。もちろん、お小遣いの範囲で」と2人で話し合って決めました。
また、結婚前の夫は昼食をコンビニなどで済ませていたようですが、結婚後「結婚したのにランチがコンビニのごはんだなんて思われたくない」と思ったKさん。社内結婚ということもあって周りの目も気になり、夫に合わせて小さめのお弁当を作ることにしました。
頑張って作ったお弁当が残される
結婚してすぐ妊娠が判明し、無事男の子を出産。夜泣きの激しい息子でKさんは寝不足が続き、産後しばらくはお弁当作りをお休みしていました。しかし、産後2カ月ごろに、夫に頼まれたわけではなくKさんの義務感からお弁当作りを再開。
夫からは「お弁当ありがとう。寝てないし無理しないで」と言われるとともに、小食な夫が変わらずお弁当と夕食を完食してくれるので報われていたそう。Kさんは寝不足ながらも、お弁当作りを休みませんでした。
産後半年が過ぎたある日、帰宅した夫から渡されたお弁当箱の中身は朝と何も変わっていません。「あれ? 体調悪かった?」と聞くと、「ごめん、急に上司と昼飯行くことになった」と言う夫。「そうだったんだね」と、手つかずのお弁当を捨てながら悲しくもあり腹が立ったKさん。しかし、夫は「せっかく作ってくれたのに本当にごめん」と何度も謝ってくれたそうです。
それから数日後、Kさん夫婦の職場の同僚がKさん宅に遊びにきました。話が盛り上がる中「そういえば数日前、私は有休だったけど、夫さんも昼から有休だった? パチンコ屋に車あったよ。相変わらずパチンコ好きだね」と言ったのです。
お弁当を食べなかった日の夫の行動が発覚し…
まさかの言葉に「え?どういうこと?」と思いつつ、「そうそう。何が楽しいんだろうね」とKさんは同僚に話を合わせたそう。さりげなく日にちを確認すると、お弁当をまるまる残してきた日でした。ウソをつかれていることがわかり、夫に対して猛烈な怒りが湧いたのです。
夫の帰宅後、事実確認をすると「ごめん。昼から有休を取ってパチンコ行った。あの日はお弁当じゃなくてラーメンが食べたかった」と言う夫。
自分勝手な夫に「約束を破って勝手にパチンコ行くし、そもそも食べ物を粗末にするって最悪だよ。顔がいいからって何でも許されると思わないで!」と、怒りをぶつけた友人。すると、「なんだよその言い方! 俺が悪いけど、そもそも最初からお弁当なんて頼んでないから」と、思いもしない言葉が……。
たしかに夫に頼まれたわけでもなく、Kさんの義務感から始めたお弁当。Kさんは悔しいのか悲しいのかわからない涙を流しつつ「あなたのためを思って作ってたのに勝手にして悪かったわね。もうお弁当は作らないから、お昼は好きなもの食べれば!?」と夫婦喧嘩はヒートアップ。結局、Kさんは喧嘩の翌日から今に至るまでお弁当作りはしていないそうです。
まとめ
夫の栄養のためだけでなく、社内結婚で周りの目を気にしてお弁当を作っていたKさん。さらに、ウソをついてまで約束を破られ、つらかっただろうと思います。一方、小食でそのときの気分で食べるものを決めたい夫にとって「お弁当」は負担に感じていたのでしょう。この一件以降、Kさんはお弁当を作らなくなりましたが、ごはんは変わらず完食してくれるそうです。
良い夫婦関係はお互いに対する思いやりがあってこそ成り立ちますが、時にその思いやりが押し付けとなって裏目に出ることも。私も自分の価値観だけで判断せず、夫の価値観も尊重し、うまくバランスを取りたいと思いました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:山﨑 みさ/30代女性・ライター。産後の物忘れの悪化に悩む、2018年生まれの男の子と2022年生まれの女の子のママ。趣味は甘い物を食べること、緩く宅トレをすること。
マンガ/☆まかりな☆かな
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)
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