待望の第一子妊娠!しかし夫から衝撃のひと言が…
私と夫はお互い33歳で結婚。夫婦ともに会社員の私たちは、結婚後も中堅社員としてそれぞれの会社で忙しく働く毎日でした。
子どもが欲しいと思いながらもなかなか授からないまま数年たち、不妊治療も視野に入れたほうがいいと動き始めた矢先、36歳で第一子妊娠が判明! 産婦人科で妊娠を確認した日の夜、夫に妊娠を告げました。「ねえ実は私、妊娠したんだ! やっと授かれたよ」と告げると、夫は「え……」と驚いた様子。そして「おめでとう。よかったね」と静かに言ってくれました。
しかし、盛り上がりのない姿に私は違和感が。あまり喜んでいないように見えたので、「あれ? 喜んでない?」とついストレートに聞いてしまいました。そして、私の脳内で「浮気? 離婚を考えていたとか……」とイヤな妄想が駆け巡ります。すると、夫は予想もしないひと言を発したのです。
「実は……。仕事を辞めてきたんだ。1週間くらい前に……」と。たしかにストレスの多い職場だとはこぼしていたものの、私に相談もしないで仕事を辞めるなんてショックでした。しかし、妊娠しているからかとてもポジティブな気分だった私は「そうだったのね。少し休んで、仕事はまた探せばいいじゃない。子どものために一緒に頑張ろう!」と伝えました。
つわりで苦しむ私を無視して遊び回る能天気な夫
夫は仕事でパワハラを受けたことから、メンタルを壊す前に仕事を辞め、こっそり次の就職先を探すつもりだったそうです。心配をかけたくなくて、どうしても言えなかったのだそう。話を聞くと、私にも夫のつらさが理解できました。夫は、しばらく休んだらまた仕事は探す、2人で頑張って子どもを育てようと言ってくれたのですが……。
それからしばらく、私はつわりに苦しみながらも、これまで通り仕事を続けました。夫が仕事を辞め、経済的な不安から休むことへの抵抗があったのです。体調が悪くても平気なふりをして、意地になって仕事をしていました。
一方、夫は今までのストレスを発散するかのように、登山にサウナ、カラオケと自由な無職生活を満喫。最初は「仕事がつらかったんだから仕方がない」と黙認していましたが、自分だけがつわりに苦しみながら仕事をしていたため、だんだん夫への嫌悪感が募っていきました。
私が妊娠を告げてから4カ月がたったころ「仕事は見つかりそう?」と聞きましたが「まあぼちぼち」と能天気な様子。「2人で頑張ろうと言ったのは何だったの?」と悲しい気分でした。
そんなある日、義母から私に電話が。「元気にしてる? 最近息子と連絡が取れなくて、どうしているか教えてくれないかしら」と。私は義母に妊娠したことや夫が仕事を辞めた後、息抜きと称して遊び回っていることを伝えました。
夫に内緒で義母が来訪!言い訳する夫を義母が一喝
ある日曜日の朝、夫が起きてくるとリビングには義母がいました。息子と話したいと言った義母を私が招き入れたのです。義母は夫の名前を呼び、テーブルに座らせました。夫はぎょっとしながらも状況を把握した様子。義母は開口一番「あなた、奥さんが妊娠したっていうのに、仕事を辞めたそうね? しかも遊び回っているって?」と声をかけたのです。夫は「つい羽目を外したというか……」と口ごもりました。
すると、義母は顔を真っ赤にしてテーブルをたたき「お父さんみたいになってもいいのね!?」と一喝! 聞くと、母子家庭だった夫の父は家庭を大事にせず、好き放題遊んでは借金を作り、仕事もしないような人だったそうです。幼いころから夫はそうした父を反面教師として生きてきたとのこと。
「あんなふうにならないでまともに生きるって、あなた言ってたじゃない。妊娠すると平気そうに見えても体は変化するし、つらいのよ。奥さんをいたわりなさいよ!」と涙を流しながら諭す義母に、夫は頭を抱えました。そして、私と義母に向かって「ごめん! 心を入れ替えます」と謝り、「つい遊んでしまった」とぼそり。
次の日、夫は改めて私に謝罪して「大変なときなのに、寄り添わないで悪かった」と言ってくれました。
まとめ
その後、夫は改心して仕事を見つけ、すぐに働き始めて私を安心させてくれました。今も一生懸命頑張ってくれています。私も無事に妊娠期間を乗り越えて出産。玉のようにかわいいわが子を抱いて、幸せを感じる日々です。
夫は父親を反面教師にして生きてきたけれど、仕事の重圧からやっと逃れたあのとき、それまでの反動からタガが外れてしまったそうです。夫と父親の間にそんな過去があったとは知らなかった私ですが、義母のひと言が夫の親としての自覚を引き出してくれたと感じています。息子を愛あるムチで一喝した義母に感謝したい出来事でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:日野 アスカ/30代女性・会社員。38歳の夫、2歳の息子、3歳の黒猫と暮らす。日々ハイテク家電を使いこなしながら、時短家事を研究している。育児と仕事の両立をテーマにライターとして執筆中。
マンガ/山口がたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)
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