両家顔合わせが済んで半年が経ったころ。「プロポーズはまだかな」「入籍どうするんだろう」と悶々とした日々を過ごしていた私。ふとカレンダーを見ると、もうすぐ私の誕生日であることに気づきました。「もしかしたら、誕生日辺りでサプライズをしてくれる予定なのかも!?」と、勝手な期待に胸を膨らませていて……。
迎えた私の誕生日当日。彼からアクセサリーが入っているであろう箱を渡されましたが、箱のサイズから指輪でないことは明らかでした。それでも彼が特別な物をプレゼントしてくれるのだろうと嬉々として箱を開けると、中には素敵な腕時計が。彼は「誕生日おめでとう!」と笑顔でいっぱいです。
でも、彼からそれ以外の言葉はなく……。「おめでとう」以外に何かない!?「結婚してください」とか!?と思ってしまった私が言葉を失っていると、彼は私の反応にいろいろと察したのでしょう。突然慌て始めて、彼は「本当はプロポーズのためにネックレスを作って誕生日に渡すつもりやったんやけど、間に合わんくて……ごめん! ネックレスが届くまでプロポーズを待ってほしい! でもいつ届くかはわからん!」とのこと。
サプライズではなくなりましたし、「指輪じゃなくても、半年もあったのだから前もって作っておいてもよかったのでは!?」などと思ってしまいましたが、ないものは仕方がありません。結局、その数日後にネックレスが届き、その日に「来た! ネックレス! 結婚しよ! ネックレス来たから!」と私はプロポーズされたのでした。なんとも締まらないプロポーズでしたが、そのときのうれしそうな表情で無邪気に言う彼の姿は今でも忘れられません。そんなちょっとポンコツな夫と、楽しい日々を送っています。
著者:笹野稜/30代女性・結婚7年目の子なし主婦。休みの日はゲームをしてるかアニメ鑑賞。最近は筋トレに興味を持ち始めた。
作画:おはな
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年10月)
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