発達障害の息子は、弟が生まれるまではとても甘えん坊でした。弟が生まれたら赤ちゃん返りするのだろうなと思っていたところ、なんと弟想いのやさしいお兄ちゃんになってくれました。赤ちゃん返りどころか、まるで小さなお母さんのようで息子の成長がとてもうれしく思います。
弟のお茶やおやつは僕があげる!
次男がまだ小さく、自分で食べたり飲んだりができない時期、2歳の長男は弟の口におやつをきちんとひと口サイズにして入れてあげていました。しかも飲み物も忘れず、口元までストローを持っていって飲ませてあげていました。弟の飲み物がなくなると教えてくれるお兄ちゃんっぷりで、2歳なのにと息子の成長を感じました。
眠くても弟が泣くと必ず心配してあげる
長男はテレビを見ていても、遊んでいても、弟が泣くと必ず心配して弟のところに駆け寄っていました。そして、やさしく「どうしたの?」と声をかけてくれていました。「大丈夫よ」と頭をなでてあげる光景もよく目にしました。私がその場にいないときに弟が泣くと、わざわざ呼びに来てくれる、とてもやさしいお兄ちゃんです。
パパが弟をしかると止めに入るお兄ちゃん
弟が1歳を過ぎたころには、ある程度自分で自由に動けるようになり、いたずらをすることも。そんな弟でしたが、パパに見つかり「ダメ!」としかられ、泣いてしまうこともありました。
はじめのころは「大丈夫」と頭をなでていたお兄ちゃんでしたが、とうとう「パパ、怒っちゃダメ! お口チャック!」とパパに言い返し、弟を守ってくれているようでした。弟想いの長男の成長っぷりに少しびっくりしましたが、やさしい長男にとても感謝しています。
発達障害のある長男ですが、とても心のやさしい弟想いのお兄ちゃんに成長してくれています。長男もついこの間まで赤ちゃんだったのに……と成長の早さに驚きつつも、とてもうれしく思います。
著者:前田奈々
自閉症の長男、次男の二児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。