わが家の息子は3歳のときに「自閉症」と診断されました。今回は、息子が自閉症と診断されるまでに、母親の私が「なんだか普通の子どもと少し違うかも?」と疑問に思ったできごとをご紹介します。
言葉が出ない
わが家の息子から初めて言葉が出たのは1歳過ぎのことです。「パパ」「ママ」ときちんと相手に合わせて呼ぶことができました。その後は、2歳4カ月までまったく言葉が増えませんでしたが、当時はちょっと遅いなとは思っていても「男の子だからかもしれない」とあまり気にしていませんでした。
それからは少しずつ言葉も増え、3歳の今では普通に会話ができるほどに成長しました。自閉症の子どもの特徴としては、障害のない子どもに比べ、言葉の出始めが遅いことが多いようです。
誰にでもフレンドリーで人気者の息子
わが家の息子は、小さいころから誰に対してもフレンドリーです。初めて見た人にも懐き、公園では常にまわりの方の人気者でした。私も、このフレンドリーさは息子の性格だと思っていたので、当時はみんなにかわいがられるこの性格をうれしく思っていました。
あとから知った話ですが、息子のこの性格は自閉症の子どもに多い特徴のようです。誰にでもフレンドリーか人見知りが激しいかの両極端の子どもが多く、小さいうちは人見知りをすることも多い、障害のない子どもとの違いでした。
新幹線大好き!記憶力ばつぐん!
新幹線が大好きな息子は、1歳ごろからプラレールを集め始めました。プラレールを並べることが息子の楽しみのようで、走らせることよりも並べて遊ぶことのほうが多かったです。自閉症だと並べることが好きな子どもが多いようで、息子も例外ではありませんでした。
また、2歳半にはいろいろな新幹線の名前も暗記。3歳半ごろにはすでにひらがなが読めて、「あいうえお」の順番も記憶していました。記憶力がいいことも自閉症の特徴です。
当時は、息子について「なんだかまわりの子どもと違うな」と悩んでいた時期もありました。同じような思いをされている保護者の方は、些細なことでもいいので、かかりつけの小児科で相談できるといいですね。
著者:前田奈々
自閉症の長男、次男の二児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。