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【発達障害の息子】母の心配をよそに大きな成長を遂げていたエピソード

わが家には、自閉症という発達障害を持つ息子がいます。普通の子どもでは当たり前のことでも、発達障害を持つ子どもたちにとってはすごい成長に思えることがたくさんあります。今回は、そんな自閉症の息子の成長に感動したエピソードをご紹介したいと思います。

 

わが家には、自閉症という発達障害を持つ息子がいます。障害のない子どもにとっては当たり前のことでも、発達障害を持つ子どもたちにとってはすごい成長に思えることがたくさんあります。今回は、そんな自閉症の息子の成長に感動したエピソードをご紹介したいと思います。

 

言葉が遅い息子がある日突然……

自閉症の子どもの特徴のひとつに、言葉がなかなか出ないことがあります。息子も2歳すぎまでは、ほとんど言葉が出ずにいました。親からしてみれば、いつ話し始めるのか?このまま言葉が話せなかったらどうしよう?と心配でした。

 

それが、2歳4カ月を過ぎたある日、息子が電車の踏み切りを見て「かんかんかん」と小さな声で言っていたのです。言葉と言えるほどの言葉ではありませんでしたが、その言葉を聞いた私はとても感動し、うれしかったことを覚えています。

 

コミュニケーションが苦手だったのに……

そのほかにも、自閉症の子どもの特徴のひとつに、大人・子どもに限らず、相手の気持ちや空気を読むのが苦手な面があげられます。息子も例外ではなく、一方的にコミュニケーションをとろうとすることが多々ありました。

 

そんななか、1歳11カ月から週1回、ほかの子どもたちとのコミュニケーションを目的に、託児所に通わせていました。すると、今まで一方的に話していた息子が、ほかの子どもに「どうしたの?」「どうやって作るの?」と、相手に質問する形で話すことができるようになっていました。そんな息子の成長にもおどろかされました。

 

2人目出産時、はじめてのママ離れで……

長男は、私が2人目を出産するときに、はじめてママと離れての生活を送りました。自閉症の子どもは環境の変化が苦手なため、ふだんと違う生活になる2人目出産時は、大丈夫だろうかと心配で仕方がありませんでした。しかし私の入院中は、ママのいないさみしさや不安感を表に出さず、がんばってくれていたようです。

 

2人目を無事に出産し、退院して家に帰ると、息子が泣いて抱っこをおねだりしてきました。息子なりにがんばってがまんしていたのだなと、成長を感じたできごとでした。

 

 

障害のない子にとっては当たり前に思える何気ない成長が、自閉症の子どもにとってはすごい成長だということがたくさんあります。子どもの成長を当たり前と思わず、一つひとつの成長を一緒によろこんであげたいと思っています。(TEXT:ママライター前田 奈々)

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