無事に迎えた妊娠37週
次男妊娠時、初期から低置胎盤による出血が続いて不安な中、やっと妊娠37週に入ったころのことです。胎盤の位置も上がって経腟分娩ができるようになり、陣痛を待っていました。そして出産予定日10日前、陣痛が来たため入院が決まり、あとは陣痛が強くなるのを待つだけでした。
集まってくる医療従事者
産院では1時間に1回、助産師さんが陣痛や子宮口の確認をしにくることになっています。そして、産院へ到着して3時間ほど経過したころから、助産師さんが「出血量が多いかも」と不安そうな顔をしていたのです。しかし、2〜3人の助産師さんが診て、許容範囲との判断で様子見になりました。
しかし2時間ほど経過したとき、助産師さんが突然血相を変えてやってきました。胎児の心拍が落ちているというのです。主治医も来てエコーをしてもらうと、すぐに帝王切開へ切り替えるとのこと。
突然の帝王切開
その後は院内がばたつき始め、私は家族を呼ぶように言われたので夫を呼び、頭が真っ白な中で帝王切開の説明をされました。そして、夫が到着して帝王切開で無事に出産。
出産後に、常位胎盤早期剥離が起こっていたと医師から説明があり、母子ともに無事だったことに涙が出ました。常位胎盤早期剥離とは、赤ちゃんが生まれる前に胎盤が子宮壁から剥がれてしまう疾患で、大量出血で母子ともに危険な状態になるおそれがあったそうです。
私は長男出産時にトラブルもなく、次男妊娠時も大きな異変はなかったので、まさか常位胎盤早期剥離が起こるとは思いませんでした。たまたま陣痛が来て産院にいたため、初期のうちに医師に気付いてもらえて本当によかったです。出産は本当に命懸けなのだと感じた出来事でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:鶴川 こだま/20代女性/2017年・2019年生まれの息子と2020年・2023年生まれの娘を育てる4児の母。やんちゃな息子と甘えん坊な娘たちに翻弄されながら、にぎやかな毎日を送っている。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年1月)
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