私は、自分が生まれ育った地元ではない土地で子育てをしています。出産するまで近所の人と会話するさえもほとんどありませんでしたが、育児サークルへの参加をきっかけに知り合いが増えたり、近くの園情報を教えてもらったりと、大きく周囲の状況が変わりました。今回は育児サークルに行ってよかった、と思った私のお話をお伝えします。
積極的なお母さんにびっくり
母子手帳交付時に、たくさんもらった子育て応援に関連した資料を読んでいたので、自宅近くに育児サークルがあることは知っていました。しかし、知らない人ばかりだと思い、何となく気が引けて参加せずにいたのです。そんな矢先、子どもが生後6カ月のころ、たまたま小児科で出会った方が、気さくに話しかけてくださるタイプのママでした。「私、知り合いがいないからすぐナンパしちゃうの~」とニコニコ笑うそのママとお互いの子どもの話をいろいろしました。
そのとき、情報交換や誰かに話すことって大事だなぁ、と改めて感じました。周りと積極的に関わろうとするそのママに刺激を受け、私も近所の育児サークルに飛び込んでみようと思ったのです。
季節の行事を楽しみつつ、知人も増える
それからほどなく、私が子どもと通うようになった育児サークルは近所の公民館で開かれているものでした。世話役のボランティアとして、すでに子どもが独立したあとの、いわゆるおばあちゃん世代のご近所の方が約8~10名、毎回来てくれています。
年間を通じて季節の行事を楽しみ、通ううちにご近所に顔見知りの方がずいぶん増えました。七夕、クリスマス、節分などは親子だけの時間以外の遊び方ができて、子どももとてもうれしそうに過ごせています。
近隣園情報収集やお下がりも!
サークルではおもちゃや絵本で子どもが遊べるだけでなく、ボランティアさんが積極的に子どもの面倒を見てくれます。これは、その間に保護者同士で話して、情報交換をしてほしいから、とのこと。おかげで、近所の園や小児科の評判、願書の出し方のコツ、プレ幼稚園の重要性など、たくさんのことを教わりました。
なかでも驚いたのは、サークルをすでに卒業した顔も知らない先輩ママさんから園制服のお下がりをいただいたこと! 地元でもない場所での育児でまさかこんなふうにお下がりをいただけるとは思ってもみませんでした。
ローカルな子育て情報は、ネットでの口コミを探しても見つからないこともしばしば。そんなとき、近所の育児サークルの情報ネットワークに大いに助けられました。近所に顔見知りがいる安心感もありがたく、勇気を出して参加してみてよかったなと思います。
著者:柴崎諒子
2016年2月長女を出産。2019年3月に第2子出産予定。元雑誌編集部勤務で、企画・編集・営業・ライターを経験。現在は仕事をセーブしつつ子育て優先。妊娠・出産・子育てに関する記事を中心に執筆している。