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幼馴染「私の婚約者と浮気してたなんて!」私「彼は私の夫だけど?」タッグを組んだ私たちと、夫の犯した大きな過ち…

小さいころから姉妹のように育った私と幼馴染。そんな幼馴染がある日、激怒して私に連絡してきたのです……。

「この裏切り者!あんたなんて絶交だから!」といきなり怒っている幼馴染。「婚約して、うちの両親にだってこないだ紹介したばかりなのに……!」と言われました。何のことかと聞こうとした私に幼馴染は続けました。

 

「SNSのアイコン写真に写ってるの、私の婚約者じゃない!」

「あんたと浮気してたなんて…幼馴染の幸せをぶち壊すなんて最低よ!」

「彼、私の夫だけど?」

「は…?一体どういうこと?」

 

少し落ち着きを取り戻した幼馴染に、私は「あなたの婚約者の写真、送ってくれない?」とお願いしました。幼馴染がすぐさま送ってくれた写真に写っていたのは……?

 

 

タッグを組んだ幼馴染たち

「この写真、どう見ても私の夫ね」「名前まで一緒みたいだし、他人の空似でもなさそう……」と私。

 

幼馴染は「そもそも夫ってどういうことよ!?」「彼は私の婚約者だし、あんたが結婚した話なんて聞いてないわよ?」と動揺しているようでした。

 

私と夫は、ついこの間入籍したばかり。お互いの仕事が忙しくなる前のタイミングで入籍だけしたので、結婚式の日取りが決まってから友だちに報告しようと思っていたのです。

 

「え……?それじゃあ、本当に彼と入籍してるの?私の婚約者なのに、あんたの夫?」と戸惑う幼馴染に、私は「どういうことか私も全然わからないわ」「とりあえず一度会って話さない?」と提案しました。

 

「あ、会うのは問題ないけど……悪いけど、あんたのこと信じたいけど、信じきれてないの」「私の両親も連れていっていいかな?」と言う彼女に、「それじゃ、私も両親を連れていくね」と応じた私。

 

「あと、お互いに彼本人を問い詰めるのは禁止ね」「まずは私たちだけで状況を確認してから動きましょ」と約束してやり取りを終えました。

 

 

策を企てていた夫

1カ月後――。

 

普段は電話なんてしてこないのに、その日に限って夫から「俺、お前に謝らなきゃいけないことがあるんだ……」と深刻そうな声で電話がかかってきました。

 

「ごめん!俺、浮気した!」「妻がいながら裏切って本当にごめん!」「何も言わずに隠しておくこともできたけど、どうしても罪悪感が消えなくて……どんなに怒られてもしっかり謝りたいんだ!もちろん慰謝料も払う!」

 

まさか自分から浮気を暴露してくるなんて……。

 

「正直に自分から言ってくれたことは素直にうれしいわ」「もしよかったら、どんな人と浮気したのか教えてくれない?」と尋ねた私。まさか相手のことを聞かれるとは思わなかったようで、夫は「えっ!?」とうろたえ始めました。

 

「相手にも慰謝料を請求したいし」「責任を取るのはあなただけじゃないもの」と言っても、夫はなかなか浮気相手のことを教えてくれません。

 

「浮気相手をかばうつもりなの?」と聞くと、ようやく夫は「い、いや、相手をかばいたいわけじゃないんだ!」と口を開きました。

 

「ただ、あまり関わらないほうがいいっていうか……むしろ浮気相手から君を守りたいんだ!」「攻撃的な女性だから、慰謝料請求なんかしたら大変なことになるはずだ……!」

 

そして、夫はその浮気相手と出会った経緯から話し始めました。

 

 

その相手は「財布を落とした」と言って、夫に助けを求めてきたそう。夫がその近くで見つけてあげると、「お礼をしたいから」と言って無理やり連絡先を聞き出してきたのだとか。

 

それからというもの、彼女からの連絡がしつこく、夫はしぶしぶながらごはんに付き合うことにしたそう。好意はなかったものの、想像以上に話が弾み、お酒も進んで……気づいたら夫は彼女の家にいたということでした。

 

「『体の関係を持ったんだから責任を取れ』『奥さんがいようと関係ない、私を彼女にして』ってしつこくて……」「彼女のことなんて全然好きじゃなかったけど、そこからズルズルと付き合うことになったんだ……」

 

次第に浮気相手はワガママになり、「嫁にばらす」と夫を脅すように。最近は「早く離婚しないと邪魔な嫁を消してやるからな」とまで言っていたそう。

 

「もちろんそんな女と浮気した俺が悪い!」「でも、ようやく彼女と別れることができたんだ、だから君にはそんな女に関わってほしくないんだ……」「もうこんな馬鹿なことはしないって約束する、今後は嫁である君を一番大事にする!」

 

 

 

幼馴染たちの反撃

「一番大事なのは私だけって、私にも言っていたじゃない!」と、私に代わって夫に怒鳴り返したのは幼馴染。ちょうど今後の対応策を練るために、私と一緒にいたのです。

 

「私がいつあんたをナンパしたって?あんたと出会ったのはアプリじゃない!」「しかもあんたは既婚者だってことを隠してた!」「それで私と付き合って、半年でプロポーズして、ついこないだ私の両親にも会っていたくせに……よくこんな嘘がすらすらと言えたものね!」

 

「え!?え!?なんで君が!?」と驚く夫に、私は「あなたは世界一運が悪いようね」「私とこの子、幼稚園からの幼馴染なの」と冷たく告げました。

 

「あ、あの、いったいいつから知ってたんだ!?」と言う夫に、私は経緯を説明。1カ月前のあの日、すぐに幼馴染一家とうちの一家で集まり、お互いに妻である証拠、婚約者である証拠を出し合ったのです。すべての真相がわかったときにはみんなして頭を抱えましたが……。

 

「お互いに心の整理が必要だったから、時間を置いて今日あらためて2人で集まったの」「そして今後のことについて話し合っていたら、あなたから自白があるんだもの」「タイミングが良いんだか悪いんだか」

 

しかし、夫からの自白は嘘ばかり。私の同情を引いて、許してもらおうとでも思っていたのでしょう。

 

「浮気のことを自分から暴露しておいて誠実アピール、でも被害者面で浮気を許してもらって離婚回避、そしてその後は遊び放題ってとこかしらね?」と幼馴染。

 

「そ、そんなはずない!」「本当に浮気を隠しているのが辛くなったから自分から打ち明けたんだ!」「そのうち彼女とは別れるつもりだったし!今後もう二度と浮気なんてしない!!」と反論する夫。

 

「じゃあ、なんで私の幼馴染と出会ったアプリをまだやめてないの?」

 

 

 

「えっ」と言ったきり、夫は静かになってしまいました。

「それに、今もたくさんの女の子とつながってるよね?」「今夜は女子大生、週末は看護師さん、来月は年上のお姉さまと温泉旅行じゃなかったっけ?」と言うと、ようやく夫は我に返ったのか「えええええ、な、なんでそれを知っているんだ!?」と激しく動揺していました。
 

「だって、その女の子たち、全員私と幼馴染だもん」「あなたがルンルンでアプリでやり取りしている女の子はね、私たちが全員演じているの」「あんたはずっと本妻と浮気相手とアプリでやり取りしてたのよ」

 

「そ……そんな、嘘だろ……」と嘆く夫に、私は「私と私の大事な幼馴染をもてあそんだこと、後悔させるからね」「あなたとは離婚します」と告げました。続けて、幼馴染も「私からも結婚詐欺で慰謝料を請求するわ!」と発言。

 

電話を切ってから、私たちはかたく握手を交わしました。

 

その後――。

 

 

アプリなどの記録から、夫は幼馴染以外に8人と浮気していたことが発覚。弁護士さんのがんばりもあって、相場よりもかなり高い慰謝料を請求して、離婚することができました。

 

元夫がアプリでつながっていた方たちには元夫が既婚者であったことを連絡。元夫はどの女性に対しても結婚をちらつかせていたようです。何人かは幼馴染と同じように、元夫に慰謝料を請求すると言っていました。きっと、元夫は支払いに追われることになるでしょう。

 

今回のことで、私はしばらくは独り身でいることを決意。しかし、幼馴染はすぐさま新しい彼氏を作っていました。……もちろん、彼が既婚者でないことを確認したうえで。

 

幼馴染とは「本当、人生って何があるかわかんないよね」と今回の一件を笑い話にしています。元夫のせいで仲違いしかけたけれど、やっぱり彼女は私の大切な幼馴染です。

 

【取材時期:2024年12月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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