メニューに悩んでも待ってくれる
夫と外食へ行った際のことです。どのメニューもすごく魅力的で、悩んでしまった私に夫は文句ひとつ言わずに「ゆっくりでいいよ」と言ってくれました。そして、なかなか注文を決められない私に「どれとどれで悩んでいるの?」と聞いてくれたのです。
「AとBで悩んでいるんだよね」と正直に打ち明けた私。夫は私の話をただ聞いてくれるだけで、こっちにしたら?などの助言は一切しませんでした。そして、私がメニューを決めるまで待ってくれました。
注文するメニューが決まりオーダーをした際、夫は私が悩んでいたけれど頼まなかったほうのメニューを注文。私は勝手にそのメニューを夫の好みとは少し違う料理だと思っていたので、夫の注文はとても意外でした。
夫が私の悩んだ料理を注文する理由
注文した料理が運ばれてきて食べ始めた私たち。目の前で夫が食べていた料理は私がさっきまで悩んでいた魅力的な料理なので、どうしても良く目に映ってしまいます。
「おいしい?」と感想を聞くと、「おいしいよ、食べる?」と夫。ひと口もらえ、私は悩んでいた2品どちらも食べることができました。そのときは”食べたかった料理がどちらも食べられてラッキー”くらいにしか思っていませんでした。
しかし、また別の日に夫とレストランで食事をした際も、また別の日も、夫は私が悩んだけれど注文しなかったメニューを注文して……。
そこで私はやっと、わざと私が悩んだメニューをオーダーしてくれているんだ!と気付いたのです。
夫のさり気ないやさしさがうれしい
私が夫のやさしさに気付くのが遅くなってしまったのには、理由があります。
結婚する前の夫は、「せっかく外食しているのだから、自分の好きなものをひとりで食べたい」と言っており、料理をシェアしたり人に合わせて注文したりすることを嫌っていました。
私が「これとこれで悩んでいるんだよね」と話しても「ふーん、俺は別のにするから関係ない」と言うような人だったのです。
私が夫の食事をうらやましく思い、「ひと口ちょうだい」と言うと怒っていたのにと思うと、夫の変化には本当に驚きました。そして、夫のさり気ないやさしさをうれしく感じました。
外食をした際、夫が私に合わせてメニューを決めてくれていることに気付いた私は、夫に大切にされていると感じ、夫のさり気ないやさしさにキュンとしてしまいました。普段から夫に惚れていますが、さらに夫に惚れ直した瞬間でした。
夫婦としての時間が長くなってくると、お互いのことを思う気持ちが薄れてしまいがちですが、私も夫に気づかいができる人でありたいと思います。
著者:やん子/不妊治療を経て2児のママになった30代の主婦。夫が激務であり実家も遠方のためほぼワンオペだが楽しい毎日。自身の過去の恋愛や体験、結婚生活をもとに執筆している。
イラスト:sawawa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)
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