豹変した義母の言葉にあぜん
夫にケガはなく、相手の方も真摯に対応してくださったのが不幸中の幸いでした。そして、そのまま出社すると言う夫に、念のため病院に寄ってから出社するよう伝えました。
受診の結果、どこにも異常はなかったと夫から一報があり安心したのもつかの間、突然、スマホが鳴り響いたのです。画面には、義母の名前が。
通話ボタンを押すと、義母は興奮気味に「息子が事故に遭ったというのに、あなたは何をしてるの!?」とまくし立てたのです。
私はあっけにとられてしまいました。夫にはケガがないことを確認していましたし、私はまだ出産から1週間しか経っていない状態です。しかし、そんなことはお構いなしに「うちの子に何かあったらどうするのよ! あなた嫁でしょ!」と怒鳴り散らす義母に、ひたすら謝ってなんとか電話を切りました。
怒りの矛先は実家にも!?
すると間もなく、私の母にも義母からお叱りの電話が……。母は、私がまだ産褥期だったため、現場に行けなかったことを冷静に話してくれました。
しかし義母は、近くにいた私にも聞こえるほどの大声で「私はうちの子さえ無事ならいいのよ!」と言い放ち、一方的に電話を切ってしまったのです。
温厚に見えた義母の意外な姿
これには母もショックを受けたようです。私も、普段は物静かな義母の豹変ぶりに言葉が出ず、あまりの衝撃に電話をかけ直す気力も失っていました。その後、夫にこの出来事を伝えると、電話で義母の様子を確認してくれました。
どうやら義母は事故と聞いてパニックになっていたようで、気が動転したまま電話をかけてしまったようです。夫自信から無事であることを聞いて、義母はなんとか冷静さを取り戻したそうです。
次に義母に会ったときは普段通りの様子でしたが、私と母への謝罪はありませんでした。そのため、私の実家とは気まずいようで疎遠になってしまいました。
わが子の事故と聞きパニックになった気持ちもわかりますが、この日以来、私は義母と話すときに身構えてしまうようになりました。夫から、今後は深く付き合わなくてもいいよと言ってもらえたのが救いです。今回の出来事から、どのような状況でも冷静に話をすることの大切さを痛感しました。パニックになったときでも、私はなるべく平常心を保つように気をつけたいと思います。
著者名:滝アイリ/30代女性。2017年生まれの男の子のママ。読書が趣味で、休日は子供と一緒に本屋さんを巡るのが趣味
イラスト:ななぎ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年1月)