自由奔放な夫に振り回された祖母
明治生まれの祖母は、同じく明治生まれの祖父と結婚し、さまざまな苦労を経験してきました。祖父は政治活動や仕事、趣味に没頭し、家事はもちろん、畑や田んぼの世話、子育てまですべて祖母が担っていたそうです。幼い私には想像もつかないほど、祖母は祖父に言いたいことが山ほどあったと思います。
それでも寄り添い続けた理由
それでも祖母は、いつも「1つ良いところがあったら置くもんだよ」と口にして、気ままに生きる祖父に寄り添い続けました。同じように、私も夫に苛立ちを覚えたときは、「夫の良いところは誠実なところ」と思い返して心を落ち着かせ、なんとかやってこられました。
忘れたくない祖母の言葉
私自身、夫と結婚するときは誠実な人柄に惹かれ、そこばかり目についていました。それが一緒に暮らすうち、どうしても嫌な部分や気に障るところが見えてくるものです。でも、祖母の言葉を思い出すと、なぜか初心に戻れる気がします。
自分自身だって完璧ではなく、周りに不満をぶつける前にまず立ち止まって、自分のことを振り返るきっかけにもなりました。
まとめ
祖母の言葉がくれた「温かな視点」は、今でも私を助けてくれています。相手の嫌な面だけではなく、たった1つの「良いところ」を心にとめるだけで、物事の見え方が変わるからです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:和田モナ/60代女性・会社員。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年1月)
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