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「お金を使い果たしました」夫の告白に青ざめる妻。平凡な共働き夫婦に訪れた危機とは

ある日突然、夫から「お金を使い果たした」と告白を受けました。アラフォー夫が散財した理由に、あぜんとする私。平凡な共働き夫婦に訪れた大ピンチとは……? 一家の一大事を機に、夫を理想のパパに近づけるような働きかけをしたエピソードを紹介します。

 

夫への不満は皆同じと気に留めず…

35歳の私には、4歳の長男の通う保育園で仲良くなったママ友たちが何人かいます。ママ友の夫たちも、わが家の夫と同じくアラフォーです。それもあって、その友人たちと集まれば、話が盛り上がるのですが、同時に夫への不満がタラタラ……。

 

わが家の夫は、家にいても大抵「トイレに行ってくる」と言ったきり20分以上出てきません。そんな話をすると「うちもだよー!」とママ友たちは口をそろえて言います。「え、同じ人と結婚したんだっけ?!」と笑い話にしながらママ友たちと愚痴をこぼしあっていました。

 

4歳の長男と1歳の次男、2人の育児と仕事と家事に追われる毎日は、猫の手も借りたいほど忙しいもの。そんな中、夫の長いトイレには困っていました。しかし、ママ友との会話の通り、どの家庭も同じなのだろうと半ば諦めて、注意もせず過ごすようにしていました。

 

夫はトイレに必ずスマホを持ち込んでいて、どうやらスマホをいじっているためにトイレの時間が長くなっているようです。トイレが長いのも困っていたのですが、その要因となっているスマホいじりが一番の悩みでした。夫はスマホ依存は超重症。トイレ、お風呂、子どもたちと遊びに出かけていても、夫はずっとスマホをいじっているほどです。

 

夫がお金を使い果たした驚がくの理由は

ある晩、子どもたちが寝静まった後、夫から「話がある」と言われ、「お金を使い果たしました」と衝撃の告白を受けました。何かの冗談かと思いましたが、夫にスマホで銀行口座残高を見せてもらうと、残高はなんと1,000円にも満たない金額です。その口座は、光熱費や家賃、保育料などの引き落としに使っているわが家のメイン口座。夫は青い顔でうつむいたまま……。このとき、私は次男の育児休暇中で、普段よりも収入が低く、事態はより深刻に思われました。

 

話を聞くと、お金の使い道は、以前から夫が趣味で楽しんでいた競馬でした。夫が異常なほどスマホをいじっていたのは、ほぼ競馬をするためだったのです。スマホで馬券購入するために家のクレジットカードを使い、限度額ギリギリまで賭けてしまったそう。

 

結婚する前から競馬をすることは承知しており、毎月決めた金額の範囲内で楽しんでいるというので、容認していました。しかし、夫は自分のお小遣いの口座を使い果たしてしまい、とうとう生活費にまで手をつけてしまったのです。

 

内心動揺しながらも、一旦冷静になって、そこまで競馬にのめり込んでしまった理由を問いただしました。夫は消え入るような声で「住宅ローンもまだたくさん残っていて……今の稼ぎだけだと厳しいだろ? 一発競馬で当てたくて」と最初は話していましたが、よくよく話を聞いていると、「子どもたちにも相手にされてないしさ、俺。つい競馬に逃げちゃって……」とあまり子どもたちとなじめない寂しさから逃れるために競馬をしていたという本音を教えてくれました。

 

やってしまったことを責めても解決になりません。夫婦で話し合い、当面の生活費の支払いは貯金を切り崩したり、保険の返戻金を充てたりして乗り切ることに。

 

 

子どもにとって大好きなパパになるための工夫

競馬にはまってしまった夫の真意を聞き、正直あきれてしまった私。しかし、これは夫の心を入れ替えるチャンスでは? と思い立ち「あなたは今、競馬よりもっとおもしろいものがあるのを気付いていないの?」と夫に聞いてみました。夫はしばらく考え込み「競馬に気を取られないと、子どもとのお出かけがいつも以上に楽しい」とひと言。どうやら夫は、競馬とスマホいじりをやめて、子どもたちと向き合ったことでようやく育児の楽しさに気付けたようでした。

 

今まで子どもたちの前でも、ずっとスマホを気にしていた夫は、この一件を機に変わり始めました。スマホをいじる姿は減り、家族との時間と、自分の時間のメリハリをつけられるようになりつつあります。

 

それでも、言うことを聞かない子たちの対応に困り「ママがいいって」と放棄しようとすることも。そこでもうひと押しすべく、夫に「あなたが子どもだったら、どんなパパがいいと思うの? 理想のパパってどんな人?」と質問し、考えてもらいました。質問に対し夫からの返答はなかったものの、子どもへの態度が変わり、イライラした口調になる頻度が少なくなっているように感じます。

 

さらに、夫と子どもたちとの時間が密になるように、私はあえて夫の休日に仕事に行くように。あれこれお願いせず、すべて夫にお任せし、ママが関与しない時間を設けました。

 

まとめ

今回の一家の大ピンチは、私にとっても父親になりきれない夫を、置き去りにしていたのだと気付けた事件でした。夫は、早朝から夜遅くまで仕事、隔週で夜勤もあります。必然的に、子どもと長くいるのは私であるため、親としての役割を担う時間に大差が生じます。そのような環境のわが家には、夫を理想のパパに近づけるための工夫が必要だったのでしょう。痛い出費も、夫の子どもたちとの関わり方を見直せるきっかけにできたので「安いものだ!」と捉えられたのでした。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:篠原 舞/2020年生まれの長男・2023年生まれの次男を育てる、30代のワーキングママ。2つ年上の夫は朝から晩まで仕事に出かけているため、ワンオペ育児と仕事の両立に悪戦苦闘中。趣味は、自分でコーヒーを淹れておいしいスウィーツを食べること♪

イラスト/マメ美

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年1月)

 

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