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「父に会えるのは最後かもしれない…」一睡もできずに目覚めた朝 #預金資産ゼロの父が倒れた話 174

「預金資産ゼロの父が倒れた話」第174話。2児の母でありヲタクであるエェコさんによる、お父さんが倒れたときの話を描いたマンガを紹介します。

エェコさんのお父さんは脳の病気で倒れ、リハビリ院に入院。記憶力低下が顕著で預金も資産もない状態だったので、生活保護を申請して支給金を受けることに。

受け入れ可となった介護施設ですが、要介護度の調査結果が出てから入所となり、いつまたお父さんの発作が起きないかと不安で胸が押しつぶされそうでした。その後、医師からもう回復は望めないと言われ、要介護度は4に。当時は新型コロナが5類になる前で外出禁止期間。今度は施設から電話があり、なんとお父さんが発熱して新型コロナの検査結果待ちに。面会も難しいと言われて頭が真っ白。続けて「自然な最期を施設で迎える」形で良いかと確認され、エェコさんは電話口で震えました。しかし最後に脳裏に浮かんだのは、「自然に死なせて」というお父さんの言葉でした。検査結果は陰性だったものの、低体温状態になっている様子。食事もとれていないため「大変危険な状態です、覚悟をしてください」と宣告されたのです。するとまた施設から電話があり、防護服での面会がOKに。特別なはからいに感謝しつつ「いよいよか」と涙しました。また、葬儀についても考えておかなければならず、以前調べた内容を思い出しました。

通夜、告別式、火葬のフルコースで最低40万。さらに位牌や香典返し、お花、霊柩車などのオプションを付けたら高額になる葬儀。エェコさんは泣く泣く直葬(宗教儀式はおこなわず、親戚や知人の弔問を受けることなく火葬だけを執りおこない葬ること)の9万にする予定でいました。幸か不幸か、費用はお父さんの年金でまかなうことに。ここでも市町村の援護課の方々が手配してくれることになり……。

 

父の年金で…

#預金資産ゼロの父が倒れた話 174

 

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私は、ひと通り葬儀の手配を援護課にお願いしてから、翌日まで一睡もできませんでした。父と会えるのはこれで文字通り最後になるかもしれないのです。

 

施設では、完全武装の防護服着用で15分のみの面会とのこと。父は私だとわかるのでしょうか……。

 

--------------

止まることなく進んでいく時計……。最後かもしれない面会日の前夜に眠れないのは当然です。しかも素顔が見えない状態でわずか15分のみ。それでもこのご時世で特別に対応してくれた施設は、入居者やその親族に寄り添ってくれて感謝ですね。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

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    この記事の著者
    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーターエェコ

    長男と長女を持つヲタママ。妊娠コミックエッセイ『腐女子な私が、母親に!?』がKADOKAWAから発売中。

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