息子は絵が苦手だから描かない?
息子は幼稚園のころから絵を描くことが少し苦手でした。年長になっても、似顔絵を描くときは丸と目・口のみで、親から見ても少し適当に描いているような印象。
小学校へ入学し、宿題だった絵日記でも息子の絵はとてもシンプル。できる限り口出しはしないでおこうと思いつつも、「もう少し何か追加したら?」とつい言葉に出てしまうほどでした。
先生からの言葉に驚き!
やがて小学校へ入学して2回目の個人懇談がありました。すると、担任の先生の一言目は「息子さんは絵がじょうずですね!」だったのです。
「え! うちの息子の絵ですか!?」と心の中で思いつつ話を聞いていると、素敵な鳥の絵を見せてくれました。先生が見せてくれた鳥の絵は、息子が図工の時間に描いた絵で、それは息子の絵とは思えないほどカラフルで立派な絵でした。
先生によると、図工の時間に鳥の絵を描くことになり、みんな難しかったのか周りの子たちの絵を確認しながら描いていたそうです。しかし、息子は真っすぐに絵に集中して仕上げていったそう。先生もそんな息子を見て褒めてくださり、息子も一気にやる気がアップしたのだと思います。
そして後日、先生から電話があり、息子の描いた鳥の絵を全国コンクールに出したいと言っていただきました。息子に伝えると大喜びで、一気に自信に満ち溢れ、その日から毎日絵を描くようになったのです。
息子は今までの絵とは比べ物にならないほど丁寧に描き、絵を描くことが楽しいと言うようになり、数カ月でかなり上達しました。
幼稚園のときから絵を描くことを嫌がっていた息子。考えてみると私たち夫婦は息子の絵を見てもプラスの言葉かけが少なく、やる気を削いでいたのかもしれません。先生のおかげで見違えるほど変化した息子を見て、言葉かけの大切さ、苦手と決めつけてはいけないことを改めて感じたのでした。
著者:岡崎こころ/40代女性。2017年、2021年生まれの男の子ママで夫と4人暮らし。長年セレクトショップで販売員として勤務後、妊活のため退職。趣味はパン作り。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)