夫も姑も…
結婚して6年になる私と夫。夫はここ数年、仕事が忙しく帰宅もままならない日々が続いていましたが、この日は結婚記念日です。先日メッセージで連絡を取り、久しぶりに2人で外食をすることに。普段は家で姑のために炊事洗濯家事をすべてこなしている私も、この日ばかりは駅で夫を待っていました。
しかし、そんな私に姑から電話が入りました。「息子との約束なんて守られない」と嘲笑するのです。
「息子は嫁に興味がない。あんたもすっかり老けちゃったし、当然よ。顔だけは良かったから、面食いの息子はあんたに夢中になっていたけど、手に入れたらすぐに飽きたみたいね」
私は「夫を信じている」と答えましたが、辛らつな姑の言葉が続きました。「いくら待っていても息子は帰ってこないわよ。結婚してもらえただけでもありがたいと思いなさい。身寄りも財産もないあんたは、さっさと戻って私のごはんの準備でもして」
そう、姑からの嫌がらせは今に始まったことではありません。いつも私を無能呼ばわりしてあらゆる雑務を押し付けるのです。毎日のように、「天涯孤独で無職のあんたは私や息子に寄生するしかないわよね? この家から出たら生きていけないんだから逆らうな」と見下されていました。
もはや限界
夫にも姑にもつらく当たられる日々の中で、1年ぶりに学生時代の親友と会うことに。彼女に結婚生活のことを相談していたちょうどそのとき、姑からメッセージが入り、「どこをうろついているの?」と問い詰めてきました。友人と近所のファミレスにいると告げると、「ぜいたくな!」と激怒。
「役立たずの嫁のくせに」
「嫌なら出て行けば?」
「生活できないでしょうけど」
「はい!喜んで!!」
姑は、いつもの調子でまた嫌みを書いてきたのです。私が、家事の合間に数時間抜け出して、コーヒーを飲んでいただけだと伝えると、例のセリフが飛び出しました。ついに私は、勇気をかき集めて家を出ることを決意したのです。姑は、「出ていくなら、財産分与はしないわよ。どうやって生きていくのか知らないけれど、無謀ね」と鼻で笑っている様子。
私は、とっとと別れられるなら財産なんていらないし、未経験OKのバイトを掛け持ちすれば何とかなる、新たな一歩を踏み出そう、と覚悟を固めました。「どんな貧乏暮らしも今の生活よりはマシです。今から帰宅して荷物をまとめますから」と返信したのです。
その後、立場が真逆に!
数カ月後……。1人暮らしをしていた私の元に、何と姑から電話がありました。家を出る際も無視を貫いていたのに、どうしたというのでしょう。
「あんた結局、食べるために働き通しでしょ。土下座するなら許してあげるから、うちに戻って家事をしなさい。バイトもできるようになったなら、なおさら使えるわ。お互いWin-Winね」と言うのです。
私は、「いいえ、今は人生バラ色です。良いご縁があって、昔の同級生とお付き合いしていますから。ちなみに彼、社長をしています」と伝えました。
「なら、息子をその会社に入れて! 実は先月、会社をクビになってね……」
聞けば、キャバクラに数百万もの会社の経費をつぎ込んだのがバレて、即刻解雇。無職になって生活が困窮し、家の中も荒れているのだとか。それで連絡をしてきたのです。
「あなたたちがどうなろうと私には無関係です。今の彼は、私のつらい過去も癒やしてくれる素晴らしい人です。私も仕事を見つけて経験を積んでいるところ。新たな人生を歩みます」
私は、スッキリした気持ちで姑の番号をブロックし、過去と決別したのでした。
--------------
生活の不安があったために、姑からの嫌がらせのつらい日々から逃れられなかったのですね。しかし一度決意して踏み出してみれば、バラ色の新しい人生が待っていました。真面目に一生懸命頑張っている人は報われ、他者を虐げる人には罰が下るもの。ステキなパートナーにも出会えてよかったですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ウーマンカレンダー編集室ではアンチエイジングやダイエットなどオトナ女子の心と体の不調を解決する記事を配信中。ぜひチェックしてハッピーな毎日になりますように!