協力ゼロで見下してくる夫
ここ何年も、義両親の介護を懸命に担ってきた私。義父は高齢で難聴、しかし施設には入れたくないという夫の希望で在宅ケアをしています。一緒に義父の面倒を見ていた義母も、数カ月前に病気になってしまい、入院中。お見舞いやさまざまな申請手続きなど、すべきことは毎日山積みです。
実子である夫は私がひとりで頑張っているにもかかわらず、協力を頼めば文句ばかり。専業主婦である私に対し、「働かないお前が介護するのは当然だ」と言い放ち、ワンオペでてんてこまいになっている私に感謝のひと言もありません。
家族の義務を押し付けつつ、自分は「仕事で忙しい」とお見舞いにも行かない始末。対話の余地もなく、理不尽な物言いに私の不満も募っていきました。
やさしかった義母が…
そして、やさしかった義母がついに他界。最期をみとったのは私だけで、各種届け出やお葬式の準備もひとりで決行。そうして葬儀の当日、私は文字通り「すべて」の手続きを終えて、ひとり実家に戻っていました。すると夫からブチ切れた様子のメッセージが届いたのです。
「義母の葬儀を欠席?」
「嫁の自覚が足りない!」
「もう嫁じゃないけど」
「え?」
そう、私は葬儀に欠席していました。なぜなら、もっともな理由があったから……。実は夫からの発案で、少し前に2人で離婚届を書いていたのです。夫いわく、「俺たちは平等だ。不満があれば互いに離婚を選ぶ権利を認めている。離婚届を用意しておくことがその証拠」とか何とか言って、署名も済ませていました。それを私は役所に提出したのです。
驚いて鬼電してきた夫に私は答えました。「もう嫁じゃないから自覚も何もない。お義母さんへの告別は昨夜したから大丈夫。そもそも、早く離婚しなさいって背中を押してくれたのはお義母さんよ」
そして、財産分与と慰謝料は後から弁護士経由で請求すると宣言。ありがちですが、夫は不倫をしていたのです。証拠集めを手伝ってくれていたのも義母でした。
それ見たことか
こうして私はひとまず別居。義母がこっそり残してくれたタンス預金も、離婚資金として使わせていただきました。数カ月の間に前から応募していた会社に就職がかない、充実した生活を送っていると……。
「お願いだ、戻ってきてくれ……」と、元夫から泣きの電話が入りました。
聞けば、義父の介護に追われて生活がままならず、日々困窮しているのだとか。ずっと私にワンオペ介護&家事雑務をやらせてきたのですから、突然ひとりになって何もできないのも当然です。元夫は不倫相手に介護をするよう強制したようですが、断られて破局。今さら反省しても復縁はあり得ません。
私は完全ブロックし、弁護士さんに丸投げしました。こうして、正当な慰謝料をもらって完全に離婚が成立したのです。
その後私は、義母の墓参りに行って報告をしてきました。義母なら、きっと喜んでくれるはず。これからは自分をもっと大切にし、絶対に幸せになるつもりです。
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老親の介護という責任も果たさず、妻に感謝もせず、不倫をしていた元夫。離婚は当然の報いですよね。味方だった義母の逝去は悲しいですが、それを機に新しい人生に踏み出ることができてよかったですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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