認知症の病院のあとに、公証役場で任意後見人(将来判断能力が不十分になった場合に備え、本人があらかじめ信頼できる人と契約を結んで定める後見人のこと)についての話を聞いてきたあーちゃんとワフウフさん姉妹。残念ながら今の状況では、父から申し出を無効にされるリスクが高いと言われてしまい、撃沈……。そこで、あーちゃんのすべての預金を、信頼できる行員さんがいるA銀行にすべて移したのですが、その行員さんがまさかの異動となり、仕方がないこととはいえワフウフさんは大ショック……。預金の移動が最善策だったのか、よくわからなくなってしまいました。
バッグの中で繰り広げられていたのは……
父は、私たちがあーちゃんのバッグをチェックしていることを知り、いろいろとバッグの中に入れて、わざと私たちに見せてきます。
中には、あーちゃんに言うがまま書かせたメモも……。
バレないと思っているのかもしれませんが、しっかりバレています……。
そして、父が勝手にお金を使ったと思われるレシートが出てくることもあるので、バッグのチェックはやめられません。
父も、お金になるものがないか、逐一チェックしているはずです……。
私たち姉妹と父は、あーちゃんのバッグを介して、まるで交換日記をしているようです。……仲良し!?
そして今日は、先日父が送ってきた手紙で設定されていた、通帳の返却期限の日。あーちゃんに再度意思確認をして、私たちに保管しておいてほしいということだったので、そうすることにしました。
父を納得させるため、あーちゃんが通帳を確認している様子を写真に撮って、あーちゃん自身の意思で通帳を私たちに預けると、一筆書いてもらおうとしたところ……。
あーちゃんは、自分のビジュアルのほうが気になったようで……。
私たち姉妹の斜め上をいく回答に、思わず苦笑いです……。
案の定、父には通帳とカードを返却してもらったかどうか、すぐに確認されたらしいです。
父は、あーちゃんのお金が入ると思っていたはずですが、残念! そう簡単にはゆずりません。
父は、私たちがあーちゃんのバッグの中をチェックしていることを知り、私たちに見せたいものがあればわざとあーちゃんのバッグに入れるようになりました。なかには、あーちゃんが父に言われるがまま書いたらしいメモもあり、私たちにプレッシャーをかけているつもりみたいです……。ただ、たまにあきらかに父が個人的にお金を使ったようなレシートが出てくることもあり、やはりバッグのチェックは欠かせません。
ちなみに、私たちも父に見せたいものがあれば、わざとあーちゃんのバッグに入れています。そう考えると、あーちゃんのバッグの中は、まるで私たち姉妹と父との交換日記のようなもの。……仲良しか!
そして、まだまだ私たちの忙しい日々は続きます。病院の付き添いを終えて、銀行で送金をしたり、あーちゃん宛ての手紙が私の家に転送されるよう、郵便局に転送届けを出しに行ったり……。この日は、父が勝手に決めたあーちゃんの通帳の返却期限の日でしたが、あーちゃんは私たちに引き続き管理をしてほしいと言うので、通帳を確認している姿を写真に撮って、あーちゃんに一筆書いてもらいました。ただ、あーちゃんは内容よりも自分の写りのほうが気になったようで、姉妹で苦笑いしてしまいました。
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バッグの中身が交換日記と化しているのはおもしろい状況ですが、あーちゃんに気を遣わせることなくお互いの状況を知ることができるのはいいですね。ただ、いつまでもこのままというわけにはいかないと思うので、あーちゃんの認知症の進行状況を見ながら、どこかでまたちゃんと向き合って話す必要がありそうですね。
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