
通い慣れた公園で息子が不可解な行動
その公園の隣には小さいお稲荷さんの神社があり、息子のお気に入りです。そのため頻繁に遊びに行き、毎回、神社に寄っては手を合わせていた私たち。ある日、いつもと同じように最初に神社で参拝をすると、息子は満足そうな顔をして隣の公園で遊び始めました。
少し遊んでいると、息子が再び神社のほうへ向かったのです。いつもは最初にお参りをしたら、あとは遊んで帰るだけなので、珍しいなと思いながらついていくと……。
息子は神社のほうを見たり公園のほうを見たりキョロキョロ。落ち着きなく何かを探しているような、かと思えば立ち止まって1カ所をじっと見つめたりと不思議な行動をしていました。
「帰ろう」という息子…翌日驚きの事態が!?
しばらくそんな行動を繰り返したあと、くるりと息子が振り返って「ママ、帰ろ」と一言。まだ来てから30分しかたっていません。いつもなら2時間くらい遊ぶのに、どうしたのだろう?と思い「もう帰るの?」と聞くと、「帰ったほうがいいみたいなの」と言う息子。まるで誰かに教えられたかのような口ぶりでした。
息子に言われるままその日は帰り、翌日、再び同じ公園へ。すると公園が立ち入り禁止になっていました。驚いて何があったのかのぞくと、昨日息子が遊んでいたブランコに大きな木が倒れていたのです! タイミングが悪ければ息子に木が倒れてきていたかもしれない……と怖くなりました。
息子に聞いても詳しく話してくれず真相はわかりませんが、様子からして、もしかしたらお稲荷さんが息子を助けてくれたのかなと感じました。これ以降、わが家ではきつねは息子の守り神なのかもしれないと思い、公園のお稲荷さんの近くを通るたびに必ずお参りしています。
著者:山口花/30代女性。2017年生まれの女の子と、2021年生まれの男の子のママ。夫の地元で個性的な人たちに囲まれながら育児しつつ、教育系ライターとして活動中。
作画:まっふ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年2月)