野菜高騰時の救世主?カット野菜の意外な価格事情
最近スーパーで「野菜が高騰中!そんなときはカット野菜をご活用ください」というポップをよく見かけます。
そういわれると何も考えずに飛びついてしまいますが、 実はキャベツ一玉とカットキャベツをグラム単価で比べると、一玉買う方が安いんです。
とはいえ、キャベツだけじゃ物足りないですよね?
小松菜、人参、ブロッコリーのスプラウト、と健康のためにいろんな野菜を揃えようとすると、今みたいに野菜が高騰している時期は家計がかなり圧迫されてしまいます。
しかも、一人暮らしや小家族だと使い切れずに余らせてしまうこともあるでしょう。
その点、カット野菜なら「10種類の野菜ミックス」や「緑黄色野菜のサラダ」などバリエーションが豊か。
複数の野菜を組み合わせられるので、バランスよく健康的な食事が取れます。使い切りサイズだから食材を無駄にすることもありません。
このようにコスパのいいカット野菜ですが、価格が安定しているという強みもあるんです。
メーカーが全国の農家と長期契約を結び、大量に仕入れることで仕入れ値を抑えているため、市場価格が高騰してもあまり値段が上がりません。
また、長年固定価格で販売しているので、急に値段を変えられないという背景もあるそう。
メーカー的にはきついかもしれませんが、もうしばらくそのままでいてください……。
というわけで、野菜を丸ごと買う場合と比べて極端に安いわけではありませんが、カット野菜はそこそこお得で切る手間が省ける便利な商品なんです。
栄養が少ないってホント?
「工場で洗ったりカットされたりしているから、栄養が抜けてしまうのでは?」と思われがちですがそんなことはないようです。
メーカーの調査によると、工場で洗ったものと家で水洗いしたものを比べても、栄養価がほとんど変わりませんでした。
カット野菜だけが特別に栄養が少ないというわけではないそうです。
安全面は実際どうなの?
ネットで「カット野菜は危険」といった話を見かけることはありませんか?でも実はこれ、ちょっとした誤解なんです。
たとえば「漂白剤みたいな強い薬剤で洗われてるから危険」という話。確かに、カット野菜の殺菌には次亜塩素酸ナトリウムという成分が使われています。
これは家庭用の漂白剤にも含まれている成分なので、不安に思う人もいるでしょう。
しかしカット野菜に使われるものは、体に害を及ぼすことがないよう、厳しい基準が決められています。
実際、学校や病院などの大量調理の現場でも、生野菜や果物の殺菌に使われています。
殺菌した上でしっかり水洗いされるので薬剤が残る心配もほとんどなし。
また、発がん性についても噂されていますが、厚生労働省のデータでは「発がん性は認められなかった」という結果が出ています。
サラダ用でも加熱用でも、便利に利用してくださいね。
安全に食べるためのコツ
カット野菜は基本的に安全ですが、注意すべきポイントもあります。それは消費期限をしっかり守ること。
カット野菜は切り口が多いぶん水分が出やすく、細菌やカビが繁殖してしまいます。野菜室よりも温度が低い冷蔵室に入れて、早めに使い切りましょう。
物価高を乗り切る最強の味方
カット野菜の栄養価や安全性に関して解説しました。
便利で安定した価格のカット野菜は、物価高に立ち向かう強い味方!うまく活用して健康的な食生活を続けましょう。