怒鳴り込んできた下の階の住人
玄関のドアを開けるや否や、「ドンドンうるさい! 子どもが走り回る音がうるさくて生活できない!」と、ものすごい勢いで怒鳴り込んできたおじいさん。確かに、娘がご機嫌で部屋を走っていたので、私は慌てて謝罪。厳しそうなおじいさんでしたが、なんとかその日は納得していただき、帰ってもらえました。
注意しても、遊んでいる最中にどうしても床を叩いたり、走ったりしてしまう娘。大きな音が出そうになるたびに娘を止めて言い聞かせていましたが、完全には防げません。そのため、騒音を減らすため、厚手のカーペットを敷いたり、滑り台を禁止したりと工夫を続けました。他にも、昼間は公園へ連れて行く頻度を増やしました。
そして数週間後、再び下の階のおじいさんが訪ねてきました。「また怒鳴られるのだろうか」とヒヤヒヤしながらドアを開けると、なんと「最近静かになった。気を付けてくれてありがとうな」と、わざわざお礼を言いにきてくれたのです。うるさくないか不安で毎日ビクビク生活していた当時の私にとっては、とてもうれしい言葉でした。
それからは、おじいさんはマンションの入り口で娘に会うとやさしく話しかけてくれるようになり、娘もすっかり懐いて、いい関係を築けています。娘も公園遊びの回数が増えたことで、体力がついたような気がします。
迷惑をかけてしまったことは、今でも本当に申し訳ないと思っています。子どものいる家庭にとって騒音トラブルは、どれだけ気をつけていても避けられないときもあります。「子どものすることだから」と開き直らず、できる限りの努力をして、誠意をもって対応することで周囲と良好な関係を築けると身をもって感じた出来事でした。これからも周囲に迷惑をかけないよう配慮しながら、子どもと共に私も成長していきたいと思います。
著者:ももえ/30代・女性・会社員。ひとり娘と夫の3人家族のママ。
イラスト:マキノ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年1月)
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