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「彼と大豪邸で暮らすの♡」私の婚約者を略奪したと言う友人→私「この家、私の実家よ?」友人が入籍した男は実は…

私が結婚することを報告すると、なんと同級生はブチギレ!同級生は婚約破棄されたばっかりだったのです。タイミングの悪さを謝罪しても、なかなか同級生は許してくれません。

「ふん!なにが結婚式よ!」「言っておくけど、結婚が決まったからって調子に乗らないでよね!」と言って、結婚式にも来ないと宣言した同級生。

 

しかしその2週間後、同級生は「この間はひどいこと言って、ごめんねぇ~」と人が変わったように連絡してきて……?

 

 

超スピード婚を決めた同級生

「実は私、あの後すぐに素敵な出会いに恵まれちゃって!」「というわけで、あんたと同じく私も婚約しちゃいました♡」と同級生。あまりのスピードに、私はびっくり。

 

しかし、「あれからまだ2週間しか経ってないのに……」と言うと、同級生は「テキトーな女から婚約者を横取りしただけだし、超簡単だった!」となぜか誇らしげに言うのです。

 

「私ね、同級生のなかで一番早く結婚したいんだ!昔から一番じゃないと嫌だったし、誰よりも早く結婚して羨ましがられるのが夢だったの」「でも、それなのに私は婚約破棄されるし、あんたからは結婚報告されるし……。どうしたらこの状況から一番になれるか必死に考えたの」と同級生。

 

「そんなときにひらめいたんだ、いっそのこと周りの結婚を遅くさせればいいんだって!」「というわけで、あんたの婚約者さんを奪っちゃいました~!」

 

同級生は、私を婚約破棄させたらすぐにその人と別れるつもりだったと続けました。しかし、「案外良い男だったから、このまま結婚するわ」と予定を変更したとのことでした。

 

話についていけず、私は口をぱくぱくするばかり。なんとか「冗談、だよね?」と絞り出したのですが、同級生は「冗談だと思うなら直接彼に確かめてみれば?」と言って笑ったのでした。

 

 

何も知らない婚約者

その後すぐ――。

 

「どういうことよ!?私の同級生と結婚するなんて……!」「私と婚約破棄をして、彼女を選ぶなんてどういうつもり!?」と婚約者に連絡した私。いくら言い訳されたって、向こうが泣いたって、絶対に許さない!と思いながら連絡をしたのですが……。

 

「はああああ!?」と婚約者も驚きの声をあげたのです。

 

「おいなんだよ、いきなりその話は」「俺がお前の友だちと結婚する?」「俺がそんな非常識なことをすると思っているのか?」

 

私は同級生から聞かされた話をそのまま婚約者に伝えました。すると、「まぁ、婚約破棄されたことには同情するよ……。俺の姉ちゃんも今はいい人と巡り合って結婚してるけど、その前に一度婚約破棄されているんだ」「姉ちゃん、ショック過ぎて婚約破棄された記憶だけすっぽり抜けちゃって……。姉ちゃん自身も『婚約破棄は人を狂わせる』って言ってたし」と婚約者。そんな話、初耳でした。

 

「きっとショックが大きすぎたんだよな……。そういうときはそっとしておいてあげるのが一番だ」「まずは俺たちの結婚に集中しよう!」と話を切り替えました。

 

「そろそろ両家顔合わせの食事会の予約を取ろうと思うんだ」「うちからは両親と姉ちゃん、そちらは両親と弟くんで大丈夫?」と聞かれて、私は「あーうちは両親だけでいいかな」「前にも話したけど、うちの弟と両親はめちゃくちゃ仲が悪くて……。両親が出席を認めてくれないと思う」と答えました。

 

「そうか……、弟くんは俺たちの結婚を知らないままなんだな」と残念そうに言う婚約者に、「一応、今度弟と2人で会って、結婚報告はしてくるつもり」「両親は絶縁状態だけど、私はちょこちょこ連絡を取り合ってるから」と伝えた私。

 

「わかった、じゃあ弟くんは抜きでお店の予約を取っておくな」「同級生のことも心配だろうけど、まずは自分のことを大切にしろよ」と言われ、私は強く「うん」とうなずいたのでした。

 

 

結婚を焦った同級生の婚約者の正体

同級生の婚約報告から2週間後――。

 

「同級生のなかで誰よりも早く結婚してやったわ!」「ついさっき彼と入籍してきたの!これで私がまた一番ね!」と例の同級生から連絡が来ました。

 

「ごめんね~、あんたの婚約者を奪っちゃって!今日から彼は私の旦那さまよ!」「結婚式にはあんたも招待してあげるから、盛り上げよろしくね!」「私のためにおもしろい余興もたくさんやってもらうから!」

 

「ねぇ、本当に彼と入籍したの……?」と聞くと、「あれ?まだ彼に確認してないの?……あ、もしかして怖くて確認できないとか?」と同級生は意地悪く言ってきました。

 

「ちゃんと聞いたよ!でも、彼はあなたのこと知らないって言うし……。でもあなたからは結婚報告が来るし……」「本当にどういうことなの?大丈夫なの?」と心配したのですが、同級生は「私が嘘をつくわけないでしょ!」「私のほうが圧倒的にあんたよりかわいいんだから、彼が私を選ぶのも当然のことよ」と取りつく島もありません。

 

「あ、そうだ!せっかくだし、これから私が彼と暮らす家の写真を送るね!」「結婚後はすぐに彼のご実家で同居予定なんだけど……。同居なんて気にならないくらいの広さなのよ!」と言って、同級生は室内写真を送ってきました。

 

「ご両親が不動産経営をしてるだけのことはあるわよね……。こんな素敵な大豪邸に住めるなんて夢みたい!」「あ!ごめんごめん、あんたは彼の元婚約者だもんね、彼のご実家のことくらい知ってるわよね~」と自慢ばかり。私が言葉を挟む隙すらありませんでした。

 

「あんたの婚約者奪ってゴメンネ。彼と暮らす大豪邸の写真を送るわね♡広いのよ~」

「ほら!こんな大豪邸に住めるなんて夢みたい!今度招待でもしてあげようか?w」

「ねぇ…私の実家なんだけど?」

「は?」

 

 

 

「婚約破棄があまりにもショックなのはわかるけど……。あなたはいったい誰と結婚して、どこで暮らすつもりなの?」とあらためて聞くと、「はああ?婚約破棄のことなんてとっくに吹っ切れたわよ!」「私はあんたの婚約者と結婚するの!2ショット写真だってあるんだから!」と言って、同級生は再び写真を送ってきました。

 

そこに写っていたのは……私の弟でした。

 

「はぁ?なんで私があんたの弟と結婚しなきゃいけないのよ!」「私はあんたの婚約者と結婚したの!あんたが彼とホテルのラウンジでデートしてるところを見たんだからね!」「それでデート直後の彼にアタックしたんだから!びっくりしていたけど、彼、すぐに私を受け入れてくれたわ!」

 

しかし、私がホテルのラウンジで会っていたのは弟でした。弟に婚約報告をする前に、弟から相談があると言われたので、私はホテルのラウンジに来るように伝えたのです。

 

「はぁ?ただの弟とホテルのラウンジで会う必要ないでしょ?」と言う同級生。たまたま私がいた場所に弟を呼んだだけだと説明しました。

 

ついでに、私は複雑な家庭事情を明かすことに決めました。

 

「うちの弟、昔だいぶやんちゃしていてね……。それが理由でだいぶ前から両親に縁を切られているの」「両家の顔合わせにも結婚式にも出られないわ」

 

私の話を聞いて、「は?なにそれ。そんなわけないじゃない!彼はあんたの婚約者だって言ってたもん!」「で、でも、一応ね?一応、ちょっとだけ彼に聞いてくる!」と言い残して、同級生はすぐに電話を切ってしまいました。

 

 

 

1時間後――。

 

「どうしよう、彼、本当にあんたの弟だった……!」「私が勘違いしてるから都合がいいと思って結婚したんだって!」と、再び連絡してきた同級生。しかし、弟が同級生を騙す理由なんて思い当たりません。

 

「もしかして、騙してでも結婚したいくらいの一目惚れだったとか……?」と聞いてみると、「そんなロマンチックな理由じゃないわよ!」と怒り出した同級生。

 

「彼、ご両親にそろそろ許してもらいたかったんですって!」「だから結婚して家庭を持てば許してくれるかもって……。おめでたい話に便乗すれば、さすがのご両親も許してくれると思ったって、そんな理由で私と結婚したって言うのよ!」

 

うちの両親はかなりの堅物。そんなことをしたってうまくいくはずないことくらい、弟もわかるでしょうに……。

 

「私はあんたの婚約者だと思ったから結婚したのに!」「本当は弟で、両親からも絶縁されてるなんて!しかもただのプー太郎って!」「何もかも聞いてた話と違うじゃない!!」

 

この間会ったとき、弟は「ちゃんと働いている」と言ってました。しかし、この2週間の間に仕事を辞めてしまったそうです。同級生には、「そもそも仕事なんて1年も続いたことない」「いつもトラブルを起こしてすぐ無職になる」と打ち明けたとのこと。弟は家を追い出されたころとまったく変わっていないのでした。

 

「しかも、彼ったら『利用したのは悪いけど、勝手に勘違いしたお前のほうが悪い』って開き直ったのよ!」「『友だちの誰よりも早くしたいって願いはかなえた、むしろ俺に感謝しろ』とまで言ってきたわ!」と憤慨する同級生。私は同級生の話を聞き流しながら、ことの経緯を簡単にまとめたメッセージを両親に送りました。

 

「両親に今回のことを伝えたら、弟に伝言を頼まれたわ」「『結婚しても何をしても絶縁は一生取り下げない』『とっとと真面目に働け』って……。あなたから伝えてくれる?」と言うと、「え!?絶縁、取り下げてくれないの!?」「一応は資産家の息子だし、絶縁取り消してくれるなら離婚しないでおこうと思ってたのに」と驚いた同級生。

 

「ごめんね、うちの両親、かなり頑固なの」「それに、私もあなたと義理の姉妹になるのはちょっと無理かな」「だから弟と結婚しても、実家には一歩も入れさせないから」

 

「そんな……!私はあの大豪邸に住めないの!?」「ただ幸せな結婚をしたかっただけなのに……誰よりも早く幸せになりたかっただけなのに……!」と嘆き始めた同級生。

 

そもそも私の婚約者を奪おうと画策しなければ、こんなことにはならなかったのに……。もはや同情の余地はありませんでした。

 

その後――。

 

 

結局、同級生はすぐに私の弟と離婚。そして、今度は「友だちのなかで誰よりも幸せで、勝ち組の結婚をしてやるわ!」と婚活をがんばっているようです。

 

しかし、タイミング悪く、同級生の結婚ラッシュが始まってしまい、グループで結婚報告が入る度に彼女は「私より先に結婚できたからって調子に乗るなよ!」と書き込むように。この発言には友だちみんなが激怒してしまい、彼女はグループを強制退会させられてしまいました。

 

私は無事に婚約者と結婚。今は私の実家で同居生活を送っています。弟は相変わらずのようなので、両親と同じく、私も連絡を取るのをやめました。今は距離を置いているけれど、弟もいつか真っ当な人生を歩めるようになってほしい……そう願っています。

 

【取材時期:2025年1月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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