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【福島県】こどもと出世の神さま・土津神社。バラエティ豊かなお守りも要チェック!<妊娠・出産・子育てのお詣りができる神社>

日本には古くから「安産祈願」「初宮詣」「七五三祈願」など、子どもの健やかな成長を願ったり感謝を伝えたりするために、神社にお詣りをする習慣があります。そのため、日本の各地にたくさんの神社が点在しますが、福島県には日本でも珍しい「こどもと出世の神さま」として親しまれる土津神社(はにつじんじゃ)があります。

なぜ「こどもと出世の神さま」と呼ばれるのか、その理由やご利益、境内の見どころなどを詳しく紹介します。

「こどもと出世の神さま」と言われるワケは?

土津神社は、会津藩の祖である保科正之公と、歴代の会津藩主をお祀りする神社です。

 

保科正之公は、江戸幕府二代将軍・徳川秀忠の子であり、初代将軍・徳川家康の孫、三代将軍・家光の異母弟にあたります。彼は、四代将軍・家綱を補佐する重要な役職を務め、武力による「武断政治」から、信頼関係を重んじた「文治政治」への転換を推進し、265年続いた徳川幕府の基盤を築きました。

 

正之公は将軍の子でありながら、父・秀忠に認知されず、武田信玄の娘・見性院のもとで育てられました。その後、高遠藩主・保科正光の養子となり、武士としての厳しい教育を受けたのです。

 

しかし正之公は、そんな生い立ちに屈することなく学問と武芸に励み、忠義と才能を認められて将軍代理(大政参与)にまで引き立てられました。不遇な生い立ちであった正之公が、幕政の重要な役職である大政参与まで引き立てられたことが、「こどもと出世の神さま」として親しまれている所以です。


正之公が大切にされた義の心は、子どもの健全な成長に欠かせません。時代を超えて今も、会津地方には義の心が息づいています。

 

土津神社の四季

霊峰・磐梯山に抱かれた土津神社の境内は、四季折々の美しい自然に囲まれた、静かで清らかな雰囲気が流れています。

 

境内に御神木として祀られているのは、秋篠宮家の悠仁親王のお印(シンボルマーク)である「コウヤマキ」 です。天に向かってまっすぐ成長するコウヤマキは「健やかな成長」のご利益があるとされています。お詣りの際にはやさしく手を触れ、そのご加護を受けるのもいいでしょう。


土津神社

 

また、春は愛らしい桜、夏はさわやかな青もみじ、秋は彩りあざやかな紅葉、冬は凛とした深雪と、訪れる季節によって違った美しさを見せてくれます。


土津神社

 

天候によって前後しますが、4月下旬〜5月中旬は桜が咲き、10月下旬〜11月中旬には赤く色付いた紅葉の美しい景色が広がります。赤ちゃんにとってのセレモニーであるお詣りの記念撮影をする際は、美しい自然を背景にするのもいいですね。

 

土津神社ご祈祷

土津神社

 

ご祈祷について

⚫︎安産祈願:赤ちゃんを授かったことに感謝し、元気に生まれ、育つよう祈念します。一般的には妊娠5カ月目の戌の日に行いますが、土津神社では戌の日に限らず申し込みが可能です。持ち込んだ腹帯(ガードルタイプやサラシ可)も神前にお供えし、お清めいただけます。また、腹帯は身につけていてもOKです。

 

⚫︎初宮詣:無事に生まれたことを感謝し、赤ちゃんが健やかに育つようにお祈りをします。土津神社では、安産祈願同様、古くから伝わる初宮詣の日に限らず、赤ちゃんやママの体調や天気に合わせてご祈祷ができます。

 

⚫︎七五三祈願:3才まで剃っていた髪を初めてたくわえる「髪置」、 5才の男の子が初めて袴をはく「袴着」、7才の女の子が初めて着物の付紐を除いて帯を使い始める「帯解」が七五三です。男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳に神社に参拝して、これまでの成長を感謝し、これからの幸せと長寿をお祈りします。11月にお詣りに行く人が多い七五三ですが、11月に限らず祈願の申し込みができます。

 

⚫︎ランドセル清祓:こども園や小学校への入園・入学のタイミングで、持参した通園バッグやランドセルを神前に供え、清めるとともに、子どもの交通安全や健全成長を祈念します。

 

妊娠・出産・子育てにまつわる授与品

土津神社にはたくさんの妊娠・出産・子育てにまつわるお守りがあります。

 

・こども御守(健全成長・学業成就・交通安全)
・犬張子守(子宝・安産・子育て・母子健康)
・結び守(子授け・良縁成就)
・こけし絵馬(子宝・健全成長)
・安産守(安産・母子健康)
・夫婦安産守(安産・母子健康)
・腹帯守(安産・母子健康)
・初宮守(健全成長・心身堅固)
・七五三守(健全成長・心身堅固)

 

一部を紹介しましょう。
 

土津神社

 

「産す霊(むすひ)」とも言われる「結び」は、万物様々なものを産み、育み、結びつける霊的な働きと言われています。結び守は、こどもとの縁を結ぶということで子授けのお守りとされます。魔除けや人と人を強く結びつける意味がある「水引」で奉製されています。

土津神社

 

安産・母子健康を願う腹帯守は、安産祈願を受けた人のみに頒布されます。腹帯に縫い付ける小布の御守りです。

 

土津神社

 

江戸時代から親しまれている縁起物、犬張子のお守りで、子宝・安産・子育て・母子の健康を祈願しています。土津神社のご神木から奉製されています。
 

土津神社

 

土津神社には、パパとママがセットで持つお守りがいくつかあります。夫婦円満・家内安全を祈願した夫婦守は、紋付袴・白無垢をイメージしてデザインされています。

 

そのほかにも、安産・母子健康を祈願する夫婦安産守は、パパ用・ママ用の二体が一緒になっています。

 

オンライン対応

体調等により土津神社にお詣りに行けない場合、代参・代理祈祷が可能です。家族などに初穂料・腹帯等、普段身に付けるものを託し、代わりに祈祷を受けてもらいます。

 

代理でのお詣りも難しい場合は、郵送等で初穂料・腹帯等を土津神社に送り、ご祈祷してもらうこともできます。(※別途送料を負担)
 

出張カメラマン

5日前までに土津神社に連絡の上、許可を得る必要があります。当日は撮影初穂料をお納めし、撮影許可の腕章をもらいます。なお、ご祈願される場合は、初穂料は不要です。御祭神にご挨拶の上、撮影を行いましょう。

 

※神社は参拝者やご祈祷を受ける方々のための神聖な空間です。思い出をしっかり残したい気持ちは大切ですが、神社側のルールや周囲の参拝者への配慮を最優先に撮影を進めましょう。

 

基本情報

⚫︎住所:福島県耶麻郡猪苗代町字見禰山3
 

⚫︎アクセス:

【電車】JR磐越西線 猪苗代駅よりタクシーで10分
【車】磐越自動車道 猪苗代磐梯高原ICより猪苗代スキー場方面へ車で10分
 

⚫︎駐車場:あり(猪苗代町営無料駐車場を使用)

 

⚫︎ご祈願の受付:

4月〜11月
【平日】10:00〜15:30
【土日祝日】9:00〜16:30

 

12月〜3月(冬季)
10:00〜15:30
※急な変更あり
 

⚫︎予約方法:電話・申し込みフォーム

 

⚫︎授乳スペース:社務所にあり
⚫︎おむつ替えスペース:社務所にあり

※おむつ交換台、おむつ用のゴミ箱、おしりふき、おむつの用意があります。

 

⚫︎公式サイト


※神社は、子授け祈願や安産祈願をはじめ、お宮詣り、七五三など、家族や子どもの成長を祝う行事など、さまざまな機会で訪れる場所です。参拝の際には、手水(ちょうず)で手や口を清める方法や神社内での振る舞いなど、「神社でのマナー」も学んでおくといいでしょう。また、境内には段差や入ってはいけない場所があります。お詣りに行った際には、子どもから目を離さないようにしましょう。

 

※本記事の内容は、2025年3月4日時点の情報をもとに作成しております。ご祈祷受付時間、授与品などは変更される可能性があるので、お詣りの際は必ず最新の情報をご確認ください。

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