産泰神社のお詣りどころ
産泰神社には、出産や子育てにまつわる3箇所のお詣りどころがあります。ご祈祷に訪れた際には、あわせて立ち寄ると良いでしょう。
安産抜けびしゃく
産泰神社では江戸時代から、底の抜けた柄杓を奉納する信仰があります。しかし、底が抜けた柄杓では、水を汲もうとしても柄杓から水が流れ落ちてしまいます。
実はこれには、産婦さんがこの柄杓を通る水のようにすんなりと赤ちゃんを産むことを願う気持ちが込められています。3回水を汲む動作を行い、安産を祈願しましょう(※安産抜けびしゃくは、安産祈願をお受けた方のみ授与されます)。
安産・子育て戌
お産が軽く、たくさんの子どもを産む戌は、「安産の守り神」とされています。
産泰神社にはそんな戌と、戌を囲むように12個の石玉が置かれている「安産・子育て戌」があります。12個の石玉は十二支を表しており、自身と子どもの干支を撫でてお参りします。
安産胎内くぐり
本殿裏には、赤城山で発生した「石山なだれ」によって出現したと言われる石山があり、古くから神々が鎮まる磐座として信仰されています。かつてはこの石山に、妊婦がくぐると安産になると言われる「胎内くぐり」がありました。
現在石山は立ち入り禁止となっているため、この石山から石を移設し「胎内くぐり」を再現しました。くぐって、安産を願いましょう。
産泰神社でご祈祷
ご祈祷について
⚫︎安産祈願:新たな命を授かったことへの感謝と、母子の健康や赤ちゃんの泰らかな誕生を願うご祈祷です。腹帯を持参した場合は、膝の上に置いてご祈祷を受けましょう。
産泰神社では、戌の日以外も受付をしています。ママの体調などの状況でご祈祷に行けないときは、夫・両親などによる代理の祈願も可能です。
授与品には、産泰神社で信仰されている「安産抜けびしゃく」も含まれています。
⚫︎お宮参り:赤ちゃんの誕生を感謝するとともに、これからの健やかな成長をご祈念します。一般的に、男の子は生後31日目、女の子は生後33日目にお詣りするとされますが、産泰神社では日数にかかわらずご祈祷が可能です。
授与品には、邪気を祓い子どもを守る戌のはりこ「産泰子育て戌」のほか、産泰神社の社紋が入ったベビースタイなどが含まれています。
⚫︎七五三:子どもの髪を丁寧に整え、これまでの成長に感謝するとともに、新たな段階へ進む節目となる3歳の髪置きの儀、伝統衣装の袴を身につけることで、子どもが一人前として認められる節目となる5歳の袴着の儀、帯を解くことにより束縛から解放され、自立への準備が整ったことを象徴する7歳の帯解きの儀からなる儀式です。
いずれも、子どもの無事の成長を神様に奉告し、これからの成長を願います。
妊娠・出産・子育てにまつわる授与品
産泰神社の授与品は、日本の伝統を現代的に再解釈したデザインになっています。たくさんの妊娠・出産・子育てにまつわる授与品がありますが、そのほとんどに産泰神社の社紋や安産祈願紋が施されています。
産泰神社の社紋は「桜」がモチーフになっています。これは、産泰神社にお祀りしている、子を産む母の強さを象徴する女性神「木花佐久夜毘売命」を象徴するデザインです。
対になった桜が花開く様子は、親子が仲良く寄り添う姿を想起させるでしょう。そして、それらを包み込むやわらかな外型は、赤ちゃんの形をあらわしています。
また、安産祈願紋は「産」の字をかたどった祈願紋で、「安産」を祈願する意味を持つ紋です。一筆で結ばれた形には、祈りの結実を経て、親子のつながりが末長く続くようにという願いがこめられています。
産泰神社の授与品は種類も豊富で、子宝守や安産守、七五三守のほか、お宮参りの方に授与される大小セットの親子守など、カラフルでかわいいデザインの授与品ばかりです。
なかでも、安産祈願の際にパパがいただくお守り「父親安産守」は、全国的にも珍しいお守りです。ママの安産守とお揃いで持つことができ、人気があります。
オンライン対応
体調等により産泰神社への参拝が難しい方は、オンラインでのご祈祷のお申し込みや、郵送での授与品の頒布が可能です。
出張カメラマン
ご祈祷を申し込んだ方のみ可能。事前の申告は不要です。当日受付で許可証を受け取り、撮影を開始してください。
※神社は参拝者やご祈祷を受ける方々のための神聖な空間です。思い出をしっかり残したい気持ちは大切ですが、神社側のルールや周囲の参拝者への配慮を最優先に撮影を進めましょう。
産泰神社 基本情報
⚫︎住所:群馬県前橋市下大屋町569
⚫︎アクセス:
【電車】JR両毛線 前橋駅よりタクシーで20分、もしくは上毛電鉄線 大胡駅よりタクシーで10分
【車】北関東自動車道 波志江PA(スマートIC)より約10分
⚫︎駐車場:あり(200台)
⚫︎ご祈願の受付:9:00〜16:30
⚫︎予約方法:随時受付。事前予約不要。
⚫︎授乳スペース:あり
⚫︎おむつ替えスペース:あり
※館内はエアコンを完備
※1階待合室から神殿までバリアフリー
⚫︎公式サイト
⚫︎このはな手帖
神社へのお参りに役立つ情報や日本文化の豆知識を産泰神社の神職さんが発信しています。
※神社は、子授け祈願や安産祈願をはじめ、お宮詣り、七五三など、家族や子どもの成長を祝う行事など、さまざまな機会で訪れる場所です。参拝の際には、手水(ちょうず)で手や口を清める方法や神社内での振る舞いなど、「神社でのマナー」も学んでおくといいでしょう。
また、境内には段差や入ってはいけない場所があります。お詣りに行った際には、子どもから目を離さないようにしましょう。
※本記事の内容は、2025年2月14日時点の情報をもとに作成しております。ご祈祷受付時間、授与品などは変更される可能性があるので、お詣りの際は必ず最新の情報をご確認ください。