ガチャガチャの前で駄々をこねる息子に困っていた私→「なぁ、君」中年男性が声をかけてきたワケは…

 

「1回だけだよ」と約束した後、息子がやりたいガチャガチャを選び1回目を楽しむと、「もっとやりたい！」と駄々をこね始めました。息子の顔を見ると心が揺れましたが、私はどうしても、泣いたらなんでも要求を通すということはしたくないという思いがありました。

 

しかし、周りにいたお客さんの目が気になりますし、迷惑をかけたくないのでどう対応すべきか悩んでいたそのとき……、近くにいた見知らぬ60代ぐらいの男性が声をかけてきました。

 

男性は、「うちの孫もこうやって駄々をこねるんだよ。最初の1回が楽しいんだろうね」と微笑みながら言いました。さらに男性は「これ、君にあげるよ」と言って、購入されたカプセルを息子に手渡してくれたのです。

 

予期せぬやさしさに私は驚きと共に心が温まり感謝の気持ちを伝えると、息子も「ありがとう！」と元気よくお礼を言いました。いただいたカプセルトイが息子の好きなキャラクターだったこともあり、息子はとても満足した様子で、無事にその場から離れることができました。

 

男性の言葉で、ガチャガチャを1回楽しんだ後に駄々をこねることは、自然なことなのかもしれないと感じた私。ガチャガチャをするのは1回だけだということをもっと言い聞かせておくなど、息子が気持ちを切り替えられるような働きかけをしようと思いました。

 

今回の男性の心温まる行動には、息子も私も感謝の気持ちでいっぱいになりました。とくに、駄々をこねている姿を見て、怒るのでもなく、息子の気持ちに共感してくれたことは、息子はうれしかったと思います。私もまた、子育てで困っている私に寄り添っていただけたように感じてホッとしました。誰かが困っているときに、私もすっと手を差し伸べられるようになりたいと感じた出来事でした。

 

 

著者：永瀬はるか／30代女性／2016年、2019年、2023年生まれの3人の男の子のママ。体力アップのために子どもたちと筋トレに励んでいる。

イラスト：はたこ

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています（回答時期：2025年3月）