私は子どもを4人育てています。母乳は出ていましたが、1人目はほとんどミルクで育てました。今回は、母乳育児をあきらめた状況と当時の心境をお伝えするとともに、2人目から4人目は完全母乳で育てたことから、私が感じたミルクと母乳の発育の差についてご紹介します。
母乳育児をあきらめた理由
1人目を出産したクリニックには母乳外来が併設されており、出産後からおっぱいマッサージを受けることができました。産後1週間もすると、おっぱいはパンパンに張り、幸いなことに母乳がたくさん出るようになりました。
ところが、母乳が勢いよく出過ぎるため、赤ちゃんは苦しそうにして飲んでくれず、私も授乳に不慣れだったために強烈な痛みがあり、徐々に授乳がストレスになっていきました。次第に頻回授乳、寝不足、痛みで疲労困憊。そこで、私は「ミルクで育てよう!」と決めました。
母乳育児がうらやましいときも……
ミルクで育てよう!と決めたその後は、おだやかな育児に変わりました。ただ、自分で母乳育児をあきらめたにも関わらず、友人が赤ちゃんに授乳している光景を見ると「自分には根気が足りなかったかも」と後悔する時期もありました。
しかし、振り返ってみると、当時の私に授乳を続ける気力、体力はありませんでした。子どもは生後8カ月でミルクを嫌がり、離乳食をよく食べるようになると、母乳について悩んでいたことが、あっという間に過ぎ去っていきました。
ミルクでも母乳でも発育の差を感じなかった
1人目をミルクで育てていた時期は育児初心者ということもあり、「丈夫に育つかな?」と、とても心配でした。2人目以降は育児のリズムに体が慣れ、母乳育児のほうが楽に感じたため、4人目まで母乳で育てることができました。
ミルクで育てた1人目の子も、母乳で育てた2人目から4人目までの子も、どの子も順調に大きくなっていることから、私自身はミルクと母乳では発育の差がないと感じています。
母乳育児をあきらめたママは、自分を責めることが少なからずあると思います。けれど、わが子はあっという間に成長し、気が付けば離乳時期へと移り変わっていきます。わが子を思って子育てに悩む時間ももちろん必要ですが、かわいい時期をできるだけ悩まずに過ごしてほしいと私は願っています。
著者:武山あゆみ
三男一女の母。ワンオペ育児に奮闘するかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。