娘のリクエストを無視する義父
もともと長女がリクエストしていたのは、女の子が魔法で変身する大好きなアニメの変身おもちゃ。以前義父から電話で「何が欲しい?」と聞かれたときに長女は「変身おもちゃが欲しいの」とお願いしていて、義父も「よーし! わかったぞ! まかせとけ」と言っていたのです。しかし、義父が買ってきたのはなぜか天然木の積み木……。訳を聞いてみると、「あのあと考えてみたんだが、変身アニメが好きなのなんて今だけ。そんな身にならないものより、知育になるようなおもちゃでないとプレゼントする意味がない!」と言うのです。長女には、どんなプレゼントをもらっても贈ってくれた相手に感謝を伝えることを以前から教えていたので、長女は引きつった顔で義父母に「ありがとう」と伝えました。義父は満足気にその場で「遊んでみたら?」と提案します。
長女は素直に積み木を手に取りましたが、気が乗らないのかなかなか楽しく遊ぶことができません。そうしているうちに、横で見ていた3歳の次女が積み木で遊び始めました。義父はプレゼントした長女が遊ばないことに「なんで遊ばないんだ?」と不満そうでしたが、義母が「ちょっと小さい子向けだったかな。次女ちゃんが遊んでくれてもいいからね」とフォローを入れます。
その後皆で誕生日ケーキを食べ、義父母は帰って行きました。義父母の姿が見えなくなると、それまで我慢していた長女がとうとう「変身のおもちゃが欲しいってお願いしてたのに! どうして積み木だったの!? 全然うれしくないよー!」と言って泣き出したのです。長女の気持ちは痛いほどよくわかったので、結局希望のおもちゃは私たちから改めてプレゼントしました。
後日、子どもたちが寝静まったあと義父母から夫に電話が。長女がプレゼントで遊んでいるかとたずねてきたので、夫が正直に、遊んでいないこと、変身おもちゃは改めて買ってあげたことを話しました。話を聞いた義父は「そんな身にならないものをあげて、孫ちゃんのためにならない! せっかくよかれと思って積み木を選んだんだぞ!」と不服そうに言います。すると夫が「長女に変身おもちゃを買ってあげる約束をしたのは父さんなのに、それを破って長女を傷つけるなんて……。本当に長女のためになると思うのか? もう自分の欲しいものがしっかり決まっている年齢だから、今度からは、プレゼントのリクエストを長女に聞くなら必ずリクエストした物を贈ってあげてよ!」と一喝。すると義母から「積み木で遊ぶのは小さい子までですよ」とフォローもあり、義父は渋々納得してくれたのでした。そして次の日、長女が起きている時間帯に再度義父から電話があり、「長女ちゃんがリクエストしてくれていたのと違う物をあげてしまってごめんね」と謝ってくれました。
もちろん、プレゼントを用意してくれること自体はありがたいものですが、相手が喜んでこそだと思います。今後義父母にプレゼントをリクエストする場合は、そのプレゼントがどれほど子どもを喜ばせるのか、理由もそえて伝えるようにするといいのだと気づかされた出来事です。
著者:田村ゆい/30代・ライター。5歳と3歳の姉妹を育てる母。夫が単身赴任中のため毎日ワンオペで育児に奮闘中。最近自転車に乗れるようになった長女のために、毎日自転車練習に付き合う日々を過ごしている。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年2月)
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