陰口で盛り上がるママ集団
私も新たなママ友たちの輪に入ることにドキドキしていましたが、送り迎えであいさつをする程度の付き合いだったので、「感じのいいママばかりだな……」と思って過ごしていました。
ところがある日のことです。子どもをお迎えに行ったタイミングで、ママ友グループのリーダー格であるAさんが、何人かの取り巻きを引き連れて、私へ話しかけに来ました。そして突然、「ねぇねぇ、同じクラスのBくんママって、いつも服装が派手だと思わない?」と尋ねてきたのです。「えっ……」と私が戸惑っていると、他のママたちも続けて「Bくんのママって、お迎えでいつもブランドのバッグ持ってるよね? 私ならお迎えに持ってこないな~」「実はBくんのパパって、〇〇大学病院の医者らしいわよ」などと、Bくんママの陰口や噂話を私に言ってきました。
何も答えないでいる私にイラッとした様子のAさんは、「とにかく、Bくんママとはあんまり関わらないほうがいいと思うわよ!」と強い口調で伝えてきます。Bくんママについては、きれいな方だなという印象を持ってはいましたが、話したこともなく、よく知らない方……。私は「これはBくんママさんへの妬み? いわゆる、ママ友同士のマウントの取り合い?」と感じ、話に同意するような発言は一切せず、少し怖い気持ちもありましたが、意を決して帰り際にひと言。「人を見た目だけでとやかく言うのは、どうなんでしょう。あと、他人の陰口を話すことはしたくないんです。失礼します」と言って、その場をサッと去りました。Aさんと周りのママたちはあっけにとられた顔をして、私を見つめていたのが印象的です。その一件があってから、Aさんや取り巻きのママたちが、私に他人の陰口や噂話をしてくることはありませんでした。
数カ月後、お迎えのタイミングが何回か一緒になりBくんママと話をするようになった私。Bくんママはとてもやさしい方で、子ども同士もよく遊ぶようになりました。やはり、人は見た目で判断するべきではないし、トラブルに巻き込まれないためにも自分の意思を強く持っておかなくてはと再認識した出来事です。
著者:春野つぐみ/30代・ライター。コミュニケーションおばけの5歳の娘と、恥ずかしがり屋の3歳の息子を育てる母。最近のマイブームは、某アイドルグループの推し活。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年2月)
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